ロビンソン

ロビンソン、ロビンソン
この島で生活を始めて、一体何年になるだろう
この熱帯の海に囚われてから
ああ、ロビンソン・クルーソー


ロビンソン、ロビンソン
努力が報われる日は来るのだろうか
白い帆が見えはしないかと水平線を眺める日々が


渦潮に巻き込まれ、船が沈んだ
ただ一人生き延び
この島で一人きりの人間となった
ああ、ロビンソン・クルーソー


波が貨物を岸まで押し上げ
稲妻が炎をもたらしてくれた
毛皮で作った服をまとい
わら葺き屋根の住処をこしらえた


ロビンソン、ロビンソン
この島で生活を始めて、一体何年になるだろう
この熱帯の海に囚われてから
ああ、ロビンソン・クルーソー


ロビンソン、ロビンソン
努力が報われる日は来るのだろうか
白い帆が見えはしないかと水平線を眺める日々が


だいぶ後になって、一人の友を得た
彼もまた島に流れ着いてきたのだ
そしてその蛮人に、フライデイと名をつけた
ああ、ロビンソン、ロビンソン


もう一人ぼっちじゃないんだ
彼に読み書きを教えながら
この島をいつしか故郷と思うようになっていた


ロビンソン、ロビンソン
この島で生活を始めて、一体何年になるだろう
この熱帯の海に囚われてから
ああ、ロビンソン・クルーソー


ロビンソン、ロビンソン
水平線の向こうに目をやってみるんだ
そして教えておくれ
救けの船がやってきた時どうするつもりなのかを
この生活がより価値あるものだと、わかっているんだろう?


ロビンソン、ロビンソン…


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