王位に就いたひとり息子は
父親を城のお堀に突き落とした
上へ下への大騒動
だがそこに現れた勇気凛々の若人
騒ぎを目にして幾許も無く
警備の兵士を打ちのめし
我らが王は救われた
時は1710年
そうしてその若人、終いには
みずからを王と名乗り上げたのだった
ヒーローと悪役に
善人や悪人に勘定されて
世界は成り立つもの
ヒーローと悪役は
ひとりでは存在しえない
どこかにヒーローがいれば
かならず悪役もいる
かならず悪役がいるものなのだから
貴方の給金が持ち去られた!
その犯人はというと
7000マルクを手におさらばと決め込んだ
さて、また別の日に
川に落っこち、浮きつ沈みつしていた貴方
そこを誰かが岸まで助け上げてくれた
いかなる事が起こったか
見当がついているだろうか
話は終わっていないのだが
これ以上書けば大げさとも取られかねない
ヒーローと悪役に
善人や悪人に勘定されて
世界は成り立つもの
ヒーローと悪役は
ひとりでは存在しえない
どこかにヒーローがあれば
かならず悪役もいる
かならず悪役がいるものなのだから
100年も過ぎてしまうと
もはや誰にもわからない
かつての貴族が物乞いとなったり
あるいはその逆のことが起こったりしたとは
ヒーローと悪役に
善人や悪人に勘定されて
世界は成り立つもの
ヒーローと悪役は
ひとりでは存在しえない
どこかにヒーローがあれば
かならず悪役もいる
かならず悪役がいるものなのだから
ヒーローと悪役に
善人や悪人に勘定されて
世界は成り立つもの
ヒーローと悪役は
ひとりでは存在しえない
どこかにヒーローがあれば
かならず悪役もいる
かならず悪役がいるものなのだから