そしてイングランド王女メアリーとフランス王ルイ12世が結婚したという報せが、傷心のマクシミリアンのもとに届いた。
Σ(・∀・;)「な、なんだってー!!!」
婚約者をまたもやフランス王に奪われた!今度は可愛い孫の婚約者を!
マクシミリアンの脳裏に、かわいいアンヌちゃんをアホヅラ晒したシャルル8世に奪われた記憶が生々しく甦ってくる…
(・∀・#)「ちくしょー!あのハゲ、アンヌさんでは飽き足らずメアリーまで奪いやがって!!!1!
あいつめ…あの年になってま~だ息子をこさえる気でいるんだな!
ハンッ、どーせ老いぼれた体じゃあ若い子をアレしてナニするなんて無理だろう」
(゚∀゚##)「『老いぼれを墓場にやりたきゃ、若い娘と寝かせろ』ってな!アヒャヒャヒャハ!!」
マクシミリアンが嘲笑混じりに言った不吉な皮肉。
これがどういうわけかピタリと当たっちゃったわけで…
所変わってフランス。
さんざんな出会いから始まった二人の生活は…それはもうアレなことになっていた。
日曜日は早起きをして
昼すぎまでメアリーと一緒
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャ♪
テュリャテュリャテュリャテュリャリャ♪
月曜日もメアリーと一緒
火曜日もメアリーと一緒
水曜日にちょいと休んで
木曜日にメアリーが怒る
金曜日はメアリーと一緒
土曜日ももちろん一緒
恋人よこれがわたしの一週間の仕事です
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャ♪
テュリャテュリャテュリャテュリャリャ♪
(ロシア民謡「一週間」を勝手に替え歌)
ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっとー!あんた何一人で寝に行こうとしてんのよっ!」
ヽ|・∀・; |ノ「昼までつきあってやったじゃないか…わたしは眠いんだ、大人しく一人で寝かせてくれ!」
ξ#゚⊿゚)ξ「ケッ、オルレアンの種馬も大したことないわね」
ヽ|・∀・; |ノ「あっ、言ったな?!今大したことないって言ったな!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「言ったわよ!この期待はずれのフニャチンジジイ!」
ヽ|・∀・# |ノ「誰がフニャチンか!わたしは生涯現役だ!」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、そうなの。じゃあそれを証明してもらう為にさっさと 二 人 で 寝に行きましょうか」
ヽ|・∀・; |ノ(…ひょっとして嵌められた?)
ξ゚⊿゚)ξ「さっきの発言、 ま さ か 嘘なの?」
ヽ|・∀・; |ノ「う、嘘なわけないだろう!」
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ一緒にベッドルームまで来てもらいましょ」
ヽ|T∀T; |ノ(ヒイイィィィイイ!!)
無理が祟って、ルイ12世は急速に衰弱していった…
跡取り息子もできぬまま、わずか半年で彼は危篤状態に陥るまでに弱ってしまったのだった!
ヽ|。∀゚||| |ノ「…………………」
1514年の暮れ、『だめだこりゃ』と判断した侍医はルイ12世の親族たちを呼んだ。
ヽ|。∀゚||| |ノ「…………………」
(‘ω‘;)「お父様!私よ、クロードよ」
フランソワ・ダングレーム伯爵夫人となっていた長女・クロードが病床のルイ12世のやせ細った左手を握った。
(‘ω‘;)「お父様!私の声が聞こえる?」
ルイ12世はクロードのほうに目を向けた。
ヽ|。∀゚||| |ノ「クロー…ド……?」
(‘ω‘;)「お父様」
ヽ|。∀゚||| |ノ「クロード…ワタシ ノ カワイイ クロード……フランソワ ノ コト デ、ハナシテ オキタイ コト ガ アル…」
(‘ω‘;)「フランソワのこと?」
クロードは我が夫であるフランソワ・ダングレームの話を振られ、怪訝そうに眉を寄せた。
ヽ|。∀゚||| |ノ「アイツ ハ チイサイ コロ カラ ワルガキ ダッタガ、ソレ ニ ワヲカケテ ナカナカ ズルガシコイ、ウワキショウ ナ ヤツ ニ ナッタ!
ワタシ ガ シンダ アト ニ、ヒョットシタラ アイツ ハ、オマエ ヲ ステルカモ シレナイ。ワタシ ガ カツテ、ジャンヌ ト リコン シタ ヨウニ…」
(‘ω‘;)「お父様、フランソワは確かに女たらしだけど、まさかそんなことは…」
ヽ|。∀゚||| |ノ「イヤ、アイツ ナラ ヤリカネナイ!ダカラ クロード、サイアク ノ ジタイ ヲ サケル タメ ニ、キヲツケテ オクノダ」
(‘ω‘;)「わかりましたわ、お父様」
ヽ|。∀゚||| |ノ「…ルネ モ イル ノカ?」
(;・ω・)「はい、お父様」
ルネはルイ12世の骨と皮ばかりになった右手を握りしめた。
ヽ|。∀゚||| |ノ「…ルネ。オマエハ、イタリア ニ ヨメ ニ イクンダッタナ」
(;・ω・)「ええ、エルコーレ・デステ公子と結婚が決まりました」
ヽ|。∀゚||| |ノ「シアワセ ニ ナルンダゾ、ルネ。クロード モダ。フタリ トモ シアワセ ニ ナッテ、ナガイキ スルンダゾ」
やっとそれだけを言い終えると、ルイ12世は静かに目を閉じた。
(‘ω‘;(・ω・;)「お父様!!!」
ヽ|-∀- |ノ「………………………」
1515年1月1日、ルイ12世は没した。
亡骸は最愛の妻アンヌ・ド・ブルターニュとともに歴代フランス王の墓所サン・ドニに葬られている。
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