フリードリヒとレオノール4

(`・ω・´)「で、ゴンザレスさん。本番はいつやるおつもりですか」
('A`)「はぁ…とりあえず国に帰ってからと考えてますけど」
(`・ω・´;)「オーストリアに帰ってから!?あんたふざけてるんですか」
('A`)「ふざけてませんよ。こんなところで子作りしたくないだけなんです」
(`・ω・´;)「イタリアに対する偏見もたいがいにしてほしいですな」
('A`)「これは失礼」

そういうことでフリードリヒは全くレオノールを顧みなかった。
レオノールが後ろからそっとフリードリヒに近づいても華麗にスルーする始末。

川 ゚ -゚)「おい、ゴンザレス。いい加減にしろ」
('A`)「……………」
川 ゚ -゚)「だんまりを決め込むつもりか。じゃあこっちにも考えがある」

なんとレオノールは仲間を呼んだ!
レオノール直属の侍女軍団が現れた!

(*‘ω‘ *)「皇帝陛下、レオノール様に対しての扱いがあんまりだっぽ!」
ξ゚⊿゚)ξ「そうよそうよ!レオノール様は毎晩陛下を待っているのに、ベッドルームにすら寄り付かないなんて!」
从 ゚∀从「どうして一晩だけでもお相手してやらないんです!」
('A`;)「うぐっ」

フリードリヒは侍女たちの口撃にタジタジしている!

ξ゚⊿゚)ξ「あなた、本当に男なんですか!?こんなに愛らしい姫君を前にして何とも思わないんですか!」
('A`;)「~~~~!!」
从 ゚∀从「レオノール様の乳母どのもお怒りですよ!
      こうなったら無理矢理にでもレオノール様のベッドに引きずり込んで見せるとおおせです」
(*‘ω‘ *)「私たちも陛下がその気になるように全力投球するっぽ!」

アモーレ・カンターレ・マッジャーレの国で娯楽に耽らないことは許されなかった。
しかしフリードリヒはとてもじゃないがあっさり娯楽に身をゆだねる性格ではなかった。

('A`;)「ヘレーナの侍女たちがリュートを爪弾いて歌を歌ってくるんだよ」
(,,^Д^)「歌ぁ?一緒に歌えばいいじゃないですか」
('A`;)「いや、それがなんかこうね、色恋沙汰とか愛の言葉だとかそういう歌詞ばっかりで寒気がするんよ」
(,,^Д^)「愛の言葉で寒気ですか。こりゃ重症ですね」

('A`;)「あとね、ヘレーナの乳母やが超怖い。魔女なんじゃないかってくらい怖い!」

 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`)『可愛いレオノール姫をほったらかしにするとはどういう了見だい!』

('A`;)「…とか言ってきて、わしを羽交い絞めにして無理矢理ベッドに引きずり込もうとするんだ」
(,,^Д^)「陛下、もう諦めてレオノール姫と寝ちゃいなさいよ。
     証人もいませんし、レオノール姫は初めてなんですから陛下がガチ童t(ryだということもそうそうバレませんって」
('A`|||)「嫌っ!女の子怖い!!」
(,,^Д^)「まぁまぁ、女の子っていいもんですよぉ?」


聖職者は妻帯禁止のはずだがピッコローミニ枢機卿は女の子の良さ、素晴らしさをフリードリヒに語り聞かせている!!
フリードリヒの心がわずかに揺れ動いた!

('A`*)「………………」
(,,^Д^)「どうです?レオノール姫と寝る気は起こりましたか?」
('A`;)「いや、でもあの乳母やがなぁ…めっちゃ怖いんだよね。なんか致してる最中でも部屋の中に入って監視してきそうな気がしてさ」
(,,^Д^)「じゃあレオノール姫のベッドルームじゃなくて自分のベッドルームを使いたいって言えばよくないですか?」
Σ('A`)「その手があったか!」

こうしてフリードリヒはレオノール王女の乳母やに交渉しに行く事にしたのだった。

('A`)「というわけで、ヘレーナをわしの寝室に連れて行っていいかね?」
 @@@
@#_、_@ 
 (  ノ`)「やっとその気になったのかい!じゃあ早速準備を整えるかね」

なんとレオノール王女の乳母やは香水や真新しいシーツを用意しはじめた!

('A`)「いえ、そういうオプションは結構です乳母やさん」

乳母やのおせっかいをなんとか退けると、フリードリヒはレオノール王女のほっそりした手を引き自分のベッドルームに案内した。

川 ゚ -゚)「それにしても、ずいぶん待たされたものだ」
('A`)「なかなか決心がつかなくてな。正直すまんかった」
川 ゚ -゚)「いや、待ちくたびれはしたが別に謝るほどのことじゃない。…ん?机に何か置いてあるぞ」

レオノール王女が指差した先の机の上には、ワイン樽と手紙が置いてあった。

('A`;)「なんだこりゃ!?」

フリードリヒがおそるおそる手紙の封を開けてみると、それはピッコローミニ枢機卿の筆跡だった。

(,,^Д^)『皇帝陛下とレオノール姫へ
      このワインは新婚祝いです。お二人で仲良くお召し上がりください。
      皇帝陛下、たまにはワインを水で薄めずに飲んでみるのもいいと思いますよ』
      
('A`;)「むむぅ…」

手紙を横から覗き込んでいたレオノール王女の目つきが変わった。
  _,
川 ゚ -゚)「水で薄めるだと?ゴンザレス、あなたはそんなケチくさい飲み方をしているのか!
     せっかくのワインの風味が台無しじゃないか…」
('A`)「水で薄めて何が悪い!」
川 ゚ -゚)「今どき貧乏百姓でもやらない飲み方だ!
     ワインの名産地に生まれたこのわたしがストレートで飲むワインの美味さを教えてやろう」

そう言ってレオノール王女はワインをグラスに注ぎ、無理矢理フリードリヒの口もとに押し付けた。

゜:;。('A`;)「あばばばばばっ」

フリードリヒはいきなり生のワインを口に流し込まれてむせてしまった。
そしてレオノール王女は自分のぶんのワインをグラスに注いで豪快に飲み干した。

川*゚ー゚)「うむ、絶品だ!ピッコローミニ枢機卿はセンスがいいな。
      博学だと評判だし、もし子供が生まれたらあの人を家庭教師につけよう」
('A`;)「ゴホッ!ゴホォッ!」
川*゚ -゚)「おいおいゴンザレス、大丈夫か?」

レオノール王女は喉を押さえて苦しむフリードリヒの背中をさすってやった。
フリードリヒはしばらく咳き込んでいたが、咳がおさまると頬を赤く染め焦点の合わない眼差しでレオノールのほうを見やった。

('A`*)「うへへへへww」
川;゚ -゚)「生のワイン一杯で酔っ払えるとは、なんと器用な…」
('A`*)「あにを言ってるんら、わしゃ酔っ払ってにゃんかないろ~♪」

どう見ても酔っ払いです。本当にありがとうございました。

川;゚ -゚)(…これは酔いが回りきらないうちに事を済ませたほうがいいな。最中に寝られたらかなわん)

レオノール王女は足元がおぼつかなくなっているフリードリヒを支えてベッドに誘導してやった。
そして夜が更けた…!



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