ツャルルはブノレボソ侯女ぃざべるの肖像画を眺めながら日々を過ごしていた。
(゚∀゚* )「ぃざべる侯女…華奢で可愛い!なんかこう…萌え!!」
(´・ω・`)「おいツャルル、萌えるのは一向に構わないがひとつ聞きたいことがある」
Σ(゚∀゚;)「うぉっ、びっくりしたぁ!オレの後ろに立つんじゃねえよ!」
(´・ω・`)「親に向かってなんだその暴言は、ぶち殺すぞ…」
(゚∀゚;)「モウシワケゴザイマセン チチウエサマ、キキタイコト トハ ナンデショウ?」
(´・ω・`)「結婚したあとのしきたりなどはきちんと頭に入っているんだろうな?」
(゚∀゚;)「え?ベッドにもぐってあとはお開きじゃないの?前はそうだったじゃん」
(´・ω・`)「あの時は本番なしだったが、今回は違う」
(゚∀゚;)「へ?本番??」
(´・ω・`)「立派な男になったことは行動で示してもらわねばのう。
そういうわけで立会人たちの監視の下ギシアン生中継させてもらうからな」
( ゚д゚ )「ハァ?生中継?ってか、ギシアンってなんだよ?」
(´・ω・`;)「間抜けヅラでこっちを見るでない。……お前、まさか教わっとらんのか?」
(゚∀゚* )「そんな言葉は教わらなかったぞ」
(´・ω・`;)「そうか…ちょっとフランクすぎたかな。じゃあ同衾といえばわかるか?」
(゚∀゚* )「あ、その言葉なら習ったような気がする」
(´・ω・`)「それを父兄や来賓の方々が参観するから、当日緊張しないよう覚悟を決めておくように」
(゚∀゚ )「………………………」
Σ(゚∀゚;)「何いぃ?!」
(´・ω・`)「もし緊張したら人と3回掌に書いて飲み込むのだぞ」
(゚Д゚;)(そ、そういう問題じゃねええええ!!!)
泰然としているブノレゴーニュ公に対して、ツャルルはすっかり顔色を失っている。
(((゚Д゚;))))「アワワワワワワワワワワ」
(´・ω・`)「今から緊張してどうする、普段の威勢のよさはどこに行ったんだ?」
(゚∀゚;)「それとこれとは明らかに別モンだろーがっ!授業参観ならぬ同衾参観なんて聞いてねえぞ!」
(´・ω・`)「皆悩み、考えながら乗り越えていく関門だ。この壁を破ればお前は漢になれる」
(゚∀゚;)「いやいや!!経験豊富な父上ならともかくオレはまだ…」
( ´゚ω゚`)「ま だ … ?」
ブノレゴーニュ公の顔が死人のように青ざめていく。
(゚∀゚;)「へ……父上?どうしたの?」
( ´゚ω゚`)「……………………」
ブノレゴーニュ公は言葉を失い口をパクパクとさせるばかりである。
(゚∀゚;)「…大丈夫?」
と、異変を感じたツャルルが恐る恐る気遣う素振りを見せた、その瞬間であった!!
(((((#´゚ω゚`))))「ムムムムム~…」
ブノレゴーニュこう の いかりのボルテージが どんどん あがっていく!
ブノレゴーニュこう の こうげきりょくが あがった!
ブノレゴーニュこう の いかり!!!!!
(゚д゚;)「ぬわーっ!」
ブノレゴーニュこうの メガトンパンチ !
(●#´・ω・`)=●#)д゚)・;:
こうか は ばつぐん だ!
ヾ(#)д゚;)ノシ「イッテェェェエエエエエエ!!」
いきなりブノレゴーニュ公から怒りの鉄拳を食わされたツャルルは、あまりに理不尽な仕打ちに思わず声を荒げた。
(゚д゚#)「なにすんだ、このアフォオヤジ!!」
(#´・ω・`)「当然のことをしたまでだ…二十歳を過ぎて一人の女性も抱いていないお前の罪だ」
(゚д゚#)「罪なのかよ!随分主観に毒された罪だな!」
(#´・ω・`)「主観じゃない、全世界の常識だ!」
(゚д゚#)「なにが世界の常識だ、オレはそんな常識に縛られるような器の小さい男じゃねーんだよ!」
(#´・ω・`)「自分が晩熟なのを棚に上げて何を屁理屈こねるかこのヴァカ息子がっ!」
(゚д゚#)「っていうか晩熟って読めねえよ!ちゃんと『奥手』って変換しろよ!」
(#´・ω・`)「これで「おくて」と読むのだ!全く、ゆとりはこれだから困るのう…
こら、話をそらすでない!まだ経験がないというのはどういうことだ!
一度くらいは貴族の子女といいふいんきになったことがあるだろう?」
(゚д゚#)「女性っていうイキモノが何だかわからないと前に話しただろうが!」
ブノレゴーニュ公はやれやれといわんばかりの大げさなため息をついた。
(#´・ω・`)「あー、ああ。確かそうだったな!…ツャルル、このままではぃざべる侯女と事を致すときに支障が出るぞ!
ぃざべる侯女を悲しませたくなければ!自分の無力さを嘆きたくなければ!式当日までに誰か
適当なご婦人をみつけて童貞卒業してこい!!」
(゚д゚;)「なんだよそれ!要するに浮気してこいってことかよ!オヤジの普段してることと変わんねえじゃん!絶対イヤだよ!
だいたい童貞卒業のためだけに相手になった女性が気の毒だし、ぃざべる侯女に対して申し訳がたたんだろっ!」
(#´・ω・`)「四の五の言わずさっさとテクニックだけでも教わってこんかあああああ!」
(゚д゚;)「ウギャアァァアアアアアア!」
ブノレゴーニュこう は ツャルル を まどから まちにむかって ほうりだした!
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