バンケ・ド・フェザン2

5分後の集合に遅れないよう、転びそうになりながら突っ走るツャルル。

(゚∀゚;)「ヤベー、ヤベー、ヤベエエェェエエエ!!遅刻したら父上がどんなに怒るか…!
      ああ、早くしなくちゃ、うああああああマジやべえよぉお!」

シュトゥルム・ウント・ドラングとはよく言ったものです。
今のツャルルのスピードなら、きっと光速も越えられるはず!
…というのは流石にありえないが、しかしカーノレ・ノレイスも追い抜けるだろうスピードで突っ走るツャルル。
しかし曲がり角に差し掛かったとき、なんと!

(*゚ー゚)「?!」
(゚∀゚;)「人がいたーーーーーーーーーーーー!」
(゚∀゚;)「車は急に止まれないぃぃいいい!!!」
(;゚ー゚)「キャアアアアア!!!!」
(゚∀゚;)「わあぁぁぁあああああっ!」

ツャルルは思いっきり女の人にぶつかってしまった。
 
(゚∀゚;)「ああぁっ、すみませんっ、大丈夫ですか?!」
(;゚ー゚)「こちらこそごめんなさい、一緒にいた召使いとはぐれてしまって…」

と、謝りつつお互いの顔を見た二人であったが…
二人とも互いの顔を確認した瞬間、力一杯固まった。

(;゚ー゚)「……………………」
(゚∀゚;)「……………………」
(;゚ー゚)「その金の羊のネックレス、その青い目、その黒髪の巻き毛さんは…」
(゚∀゚;)「その茶色い目、その栗色の髪、その被り物に付いている紋章は…」
(;゚ー゚)「ひょっとして…」
(゚∀゚;)「いや、ひょっとしなくても…」
(*゚ー゚)「ツャ口レ伯ツャルルさま?!」
(゚∀゚*)「ブノレボソ侯女ぃざべるさん?!」
(*゚ー゚)「そうですわ!わたくしはブノレボソ侯の娘のぃざべるです!」
(゚∀゚*)「オレはブノレゴーニュ公子、ツャ口レ伯ツャルルです!」
グウゼン(*゚ー゚)人(゚∀゚* )デスネ

| ・ω・`)「…………………」
|)ミ サッ

天にまします父なる神の采配か、母なるマリアの起こした奇跡か。
キジパーティーのさなか偶然出会ったツャルルとぃざべる。

(゚∀゚*)「あ、あの…ぃざべるさん、今日はどうしてまた遠いブノレゴーニュまで…」
(*゚ー゚)「え、えーと…ブノレゴーニュでお祭りと聞いて居ても立ってもいられなくなって。
     ブノレゴーニュのお祭りはとても賑やかだと聞き及んでおりましたし、
     一回でいいから行きたいとつねづね思っていたのですわ」
(゚∀゚*)「そ、そうですか!うちのお祭りのためにわざわざ遠いところからお越しいただいて光栄です」
(*゚ー゚)(ツ…ツャルルさまのお姿を一目見たいがために来たのがホントの目的……なんて…言えない)
(゚∀゚*)(お祭りのためにせよ、こんな偶然めったに無いvまさかぃざべるさんに会えるなんてv)

互いに心中の思いを隠して、二人は祭りに関しての会話を続けた。

(*゚ー゚)「そ、それにしてもとっても素敵なお祭りですわ!ブノレゴーニュ公もとっても楽しそうに
     このお祭りを盛り上げてらっしゃって、こちらも楽しくなってきちゃいますわ」
(゚∀゚*)「ああ、父もそれを聞いたらさぞかし喜んでくれるでしょう。
このお祭りでいい思い出を作っていただければ嬉しいなあ」
(*゚ー゚)「いい思い出ならもう出来ていますわ」
(゚∀゚*)「えっ?」
((;゚ー゚)(あ!口がすべって…)
(゚∀゚*)「…もう、いい思い出になってる、って…」

ツャルルはなんのことか見当もつかないといった様子で聞き返した。

(;゚ー゚)(これは…覚悟を決めて言ってしまう、しかない、ですわ、ね…)
(*゚ー゚)「お、お祭りも嬉しいのはもちろんですけれど、ツャルルさまに会えたことがもっと嬉しいのです」
(;゚ー゚)(ああ、言ってしまったのですわ……ツャルルさま、ひょっとして困ってる…?)
(*゚∀゚*)「……………………」

ツャルルは顔を赤らめて一瞬黙ったあと、早口に言った。

(゚∀゚*)「ぃ、ぃざべるさんっ!オ、オレも…ぃざべるさんに会えて、最高に嬉しいです!」
(*゚ー゚)「!!!!!!!」
(゚∀゚*)「…ぃざべるさん……」
(*゚ー゚)「ツャルルさま…」

二人の間にマッタリしたいい感じの空気が流れる。

マターリ(*゚ー゚)(゚∀゚*)マターリ


| ・ω・`)「…………………」
|)ミ サッ



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