バンケ・ド・フェザン3

常日頃憧れ、恋焦がれていたぃざべる侯女が今まさに自分のそばにいる。
しかも彼女をすぐに抱きしめられる程の近さである。
ツャルルとしては、内心気が気でなかった。

(゚∀゚*)(絵から抜け出てきたみたいに可愛い姫君だなあvあああ、可愛いよ
      可愛いよ!一緒にいるのがまるで…)

ぃざべる侯女としても、憧れの騎士ツャルルが自分のそばにいることは嬉しかった。
恋焦がれていたツャルルを目の前にして、ぃざべるはすっかり夢心地だった。

(*゚ー゚)(ツャルルさま、絵で見たとおりの凛々しい殿方…v一緒にいられるなんて、本当に…)

(*゚ー゚)(゚∀゚*)「「夢みたい…」」
(;゚ー゚)(゚∀゚;)「「!!』」」

思わぬハモりに二人は顔を見合わせた。

(゚∀゚;)「ねえぃざべるさん、これって本当に夢じゃないよね…?」
(;゚ー゚)「夢じゃないですわ!夢だったらわたくし、泣いちゃいますわ!!」
(゚∀゚;)「ぃざべるさん、ほんっと~にオレのそばにいるんだよね?!」
(;゚ー゚)「ええ、ええ!わたくしはツャルルさまのおそばにおりますわ!
     わたくしの手をおとりになって?そうすれば夢じゃないってわかりますわ」

そう言うと、ぃざべるはツャルルの手の上に自分の手を重ねた。
ツャルルはぃざべるの小さなか細い白い手をまじまじと見つめた。

(゚∀゚;)(ちょっと握ったら、折れちゃいそうなくらい細いよ~)

ツャルルはぃざべるの手を、小鳥を扱うみたいにそ~っと、慎重に…両手で、包み込んだ。

(*゚ー゚)「ほら、ツャルルさま。夢じゃないのです」
(゚∀゚*)「う、うんっ」
(*゚ー゚)「ツャルルさまの手、大きくてあったかい」
(T∀T*)(ほぅわぁぁああ!!萌え!マジ萌え!!)

花のごとくたおやかなぃざべるが幸せそうな微笑みを浮かべるのを見て、ツャルルの涙腺は嬉し涙で
決壊寸前である。しかしそこをぐっとこらえて、ツャルルはきりりと表情を引き締めて返事した。

(゚∀゚*)「ぃざべるさんは手もちっちゃくて、お人形みたいにかわいいですygh!」
Σ(゚∀゚;)(舌噛んだーーーーーーー!!)
(*////)「お、お人形みたいなんてそんな、そんな……恥ずかしいですわ、ツャルルさま…」

ぃざべる侯女に気づかれなかったのが、ツャルルにとって幸いであった。二人にとってまさに至福のひととき。
半径3メートルはもう完全に二人の世界であった。

(゚∀゚*)「夢じゃないんだね、本当にオレのそばに居てくれるんだね…ぃざべるさん」
(*゚ー゚)「まぁ、まだそんなことをお訊ねになるの?ツャルルさま」
(゚∀゚*)「だってにわかに信じられないんだよ、ずーっと絵姿でしか見ることができなかった人が、現実にオレのそばに居てくれてるなんてさあ」
(*゚ー゚)「疑り深いのね、ツャルルさまってば」
(-∀-;)「うん、人からもよく言われる…」

痛いところを突かれたツャルルは恥ずかしそうに俯いた。

(*゚ー゚)「まだお疑いになるのでしたら、こうするしかないですわ!えいっ!」
Σ(゚∀゚;)「?!」

言うやいなや、ぃざべるはツャルルをぎゅ~っと抱きしめた。
自分の置かれている状態を認識したツャルルの顔がみるみる赤く染まる!

(((*゚∀゚))=3「ムッハー!!!!!!」
(゚ー゚*)「まだ信じられないですか?」
(*゚∀゚)「し、ししししし信じます!は、激しく信じます!!疑うなんてととととんでもにゃいっ」
(^ワ^*)「本当に?」
(*゚∀゚)「主の御名と母なるマリアと聖アンドレの十字と聖ジョルジュに誓って!」
(^ワ^*)「わたくしにも誓ってくださいまし、ツャルルさま」
(*゚∀゚)(す、凄い告白キターーーーーーーーーーーー!)

このときツャルルの緊張は最高潮に達した。

(*゚∀゚)「いっ…ぃざべるさんっ…では、お、御手をおとりしてもよろしいですか?」
(゚ワ゚*)「はい」

ツャルルはぃざべるの白い細い手をとると、彼女の手の甲に優しくくちづけた。

(*^∀^)「ぃざべる侯女とブノレボソ家の御名にかけて、お誓いいたします」
(^ワ^*)「ツャルルさま……v」

紅茶とガムシロップを1対10くらいの割合で入れたように甘ったるいふいんき(なぜか変換できない)。
しかしその甘ったるいふいんきを破壊するかのように人影が忍び寄ってくるのを、二人は知る由もなかった。


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