マターリなひと時を過ごす二人に、突然もの凄い冷気が漂ってきた。
このせいでただでさえ寒い2月の空気が-30度くらいまで下がるだろうと思われるほどの酷薄な冷気である。
(;゚ー゚)「?!」
(゚∀゚;)「寒っ!!ごっつ寒っ!いきなりなんだ?!」
(((;゚ー゚))「さ、寒さには弱いのです…ガクガクガクブルブルブルブル」
(゚∀゚*)「ぃざべるさん!大丈夫だよ、ほら」
寒がるぃざべるに、ツャルルは自分の上着を着せ掛けたが、ぃざべるの震えは止まらない。
(((;゚ー゚))「ガクガクブルブルブル」
(゚∀゚;)「あわわ、大丈夫じゃなかった!」
ツャルルは慌ててぃざべるを抱き寄せて、自分の腕の中に彼女を包み込んだ。
(*゚ー゚)「あったか~い…助かりましたわ。ありがとうございます、ツャルルさま」
(゚∀゚;)「ぃざべるさんが暖まってくれてよかったよ」
( ´・ω・`)「…いや、ちっとも良くないぞ」
Σ(゚∀゚;)「!!!!!!!」
そこに現れた冷気の主…いと気高きブノレゴーニュ公は、ツャルルに向かって怒りのこもった
抑揚の無い低い声で話しかけた。
( ´・ω・`)「ツャルルよ、5分ルールを忘れたか」
(゚∀゚;)「あっ、5分!!!」
( ´・ω・`)「わしは5分以内に準備を終えて集合場所に行くよう言ったはずだが?
更にもし5分以内に来れない場合はぶち殺すと言ってあったはず…」
( ∀ ;)「~~~~~~~~~~!!!!!」
( ´・ω・`)「騎士のはしくれなら約束を違えたことの重大さは知っておろう?
覚悟は出来ているのだろうな…」
ツャルルは父の後ろに、人のような姿をかたどるオーラを見た。
( ∀ ;)「うわああああああああ!」
( ´・ω・`)「スティッキィ・フィンガーズ!!」
父の後ろのオーラがツャルルに向かって照準を合わせ襲い掛かる。
( ∀ ;)「ギャーーーーーーーーーーーー!!」
ツャルルが死を覚悟したそのときであった!
(*゚ー゚)「やめてくださいお義父さま!!」
なんとぃざべるがツャルルの前に飛び出してきたではないか。
(゚∀゚;)「ぃざべるさんっ!!危ない!」
(*゚ー゚)「助けて!スパイス・ガール!!」
ぃざべるが叫ぶやいなや、彼女の後ろに人型のオーラが現れた。
(*゚ー゚)「半径5メートル以内の地面に照準を合わせますわ!」
その次の瞬間、足元の地面がぐにゃりとダリの絵のように歪み、まるでゼリーか寒天のように軟化した!
(;´・ω・`)「うぬっ!」
( Д ;)「エエエエエエェェェエエ?!」
(*゚ー゚)「わたくしの持つスタンド能力は『物を柔らかくする』のです!」
ぃざべるの驚くべき能力に、ブノレゴーニュ公は珍しく焦りを見せた。
(;´・ω・`)「むむ…まさかぃざべる侯女もスタンド使いだったとは!
足場がぐらついて思うように動けん!」
(*゚ー゚)「ツャルルさまをいじめるいけない人!覚悟するのですわ!」
ぃざべるの後ろの人型をしたオーラが、ブノレゴーニュ公に襲い掛かる。
(;´・ω・`)「ムッ!これはいかん!」
ブノレゴーニュ公は軟化した地面に手をかざした。
(;´・ω・`)「スティッキィ・フィンガーズ!」
軟化した地面から、スタンド能力による謎のジッパーが現れた。
(;´・ω・`)「ぃざべる侯女、年上の人間の話は大人しく聞くものだ」
ブノレゴーニュ公は謎のジッパーを開きながら、ぃざべるの攻撃を軽々と受け流している。
(;゚ー゚)「なっ…わたくしの攻撃が効いていない?!」
焦ったぃざべるはブノレゴーニュ公に対して接近攻撃を仕掛けようと、まっすぐに突進してきた。
( ´・ω・`)「焦るといいことはないぞ、侯女。
スタンド能力を持つとはいえまだほんの小娘、百戦錬磨のわしには敵わぬ」
(;゚ー゚)「ああっ?!」
ブノレゴーニュ公はぃざべるの腕をつかみ、勢いをつけてジッパーの開いている地面に彼女を投げ込んだ。
( ´・ω・`)「開けたら閉める」
ジジジジジ~~~~~~~~…
ブノレゴーニュ公によってジッパーはきっちりと閉められてしまった。
(;゚ー゚)「~~~~~~~~?!」
ぃざべるは悲鳴をあげた。だが地面に閉じ込められてしまってその声は掻き消えてしまう。
それを見たツャルルはぃざべるを助けようと地面を叩いたりジッパーを壊そうとしたが、びくともしない。
(;゚∀゚)「おいコラ、なにすんだよオヤジ!ぃざべる侯女は何の関係もないだろうが!」
( ´・ω・`)「いや、想定外の展開になってしまったからな」
(;゚∀゚)「だからってこんなひどい仕打ちはないだろ!
えぇい、このクソオヤジめ!さっさとぃざべる侯女を解放しやがれ!」
( ´・ω・`)「まぁそう焦るな。こっちの話も大人しく聞いて欲しいから攻撃手段を封じただけだ」
(;゚∀゚)「話ィ?」
( ´・ω・`)「うむ。雉の誓いの儀式までまだ1時間ほどある。
わざと早めに時間を伝えたのは侯女とお前を逢わせるための方便だ」
(;゚∀゚)「えぇ?あと5分しかないっていうのも、ぶち殺すっていうのも嘘?」
( ´・ω・`)「その通り」
(;゚∀゚)「じゃあ侯女とオレを逢わせるためにわざと時間を早めて伝えたっていうのは
一体どういうことなんだよ?」
( ´・ω・`)「話が長くなりそうだから次の項をお楽しみに!」
(;゚∀゚)「なんだそりゃあ!!」
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