バンケ・ド・フェザン6

(#)゚∀゚)「キスしたくらいでフルボッコかよ!
        オヤジは女と会ったら速攻で一線越えまくりのくせに!」
(´・ω・` )「わかっとらんのう、ツャルルよ」
(#)゚∀゚)「あぁ?」
(´・ω・` )「一度のキスで一線なんてあっさり越えてしまうものなのだ!」
(#゚Д゚)「てめえにしか通用しねえ理論を人に押し付けてんじゃねえよ!」
(´・ω・` )「それ以上言ったらまたお空に放り投げるぞ」
(;゚Д゚)「モウシワケゴザイマセン チチウエサマ…」

殺気をみなぎらすブノレゴーニュ公の肩をぃざべるがそっと叩いた。

(゚ー゚;)「お義父さま、もうツャルルさまを責めるのはおやめになって…」
(´・ω・` )「む、ぃざべる侯女がそう言うのならば仕方ないな。おいツャルル」
(*゚∀゚)「…なんだよ」
(´・ω・` )「とりあえず時間も迫ってきてるから、集合場所に行くぞ」
(*゚∀゚)「ちょっと待ってくれ、ぃざべる侯女を一人で置いていくの?」
(´・ω・` )「むむぅ。それは少しマズイやもしれんな」
(*゚∀゚)「じゃあ安全な舞台裏までオレがぃざべるさんを連れていくよ」

ツャルルはぃざべるを抱き寄せ、お姫様ダッコをしてあげた!

(゚∀゚* )「ぃざべるさん、舞台裏からでも外の様子は見ることができるからね」
(*゚ワ゚)「かさねがさねありがとうございます」
(゚∀゚*)「いやいや、礼には及びません!騎士としての義務ですよ。といいますか、ぃざべるさん軽いねぇ」
(;゚ワ゚)「ぇ、ぃぇぃぇ、そんなことは…」
(゚∀゚*)「うんにゃ、すごい軽いよぃざべるさん!軽くて細くて白くって、天使みたいだよ!」
(*゚ワ゚)「…ツャルルさまは聖ミカエルさまみたいに力強いですわv」

周りの人が聞いたら間違いなく3歩退くような甘ったるい会話をしつつ、ツャルルはぃざべるを舞台裏まで
連れて行ってあげたのだった。

(*゚∀゚)「じゃあ舞台に上がってくるよ」
(*゚ワ゚)「ツャルルさま、成功するようにおまじないをかけてあげますわ」
(゚∀゚*)「エ?」

振り向いたツャルルの頬にぃざべるが優しくキスを送った。

(T∀T*)(ほあぁぁぁああああ!)
(*゚ワ゚)ノシ「がんばってくださいね、ツャルルさま~v」
(゚∀゚*)「は、はいっ!」

ツャルルは顔を真っ赤にしつつ、舞台に繋がる道を駆けていった。

(*゚ー゚)「ツャルルさま、がんばって!応援してるのですわ!」

さて、会場が収集がつかなくなりそうなどんちゃん騒ぎを続けている中、過去最強にゴテゴテと着飾った
ブノレゴーニュ公が舞台の上に堂々と立った。

( ´・ω・`)「みなの者、静粛に~~~~!!!
         ただ今より我ら金羊毛皮騎士団一同で、十字軍遠征に向けての宣誓を行~う!」

金羊毛皮騎士団の貴族たちが続々とブノレゴーニュ公の前に集まってきた。
ブノレゴーニュ公は会場中央に飾り付けられた金ピカの雉の前に歩を進めた。
宝石や金鎖で飾り付けられた雉は、仲間になりたそうにこちらをみている!

( ゚∋゚)「クックルドゥドゥ…」

ブノレゴーニュ公は大きく息を吸い込み、きあいだめをした!

( ´・ω・`)「せんせ~~~~~~~~い!!!!!」
騎士団一同「おっしゃぁぁああああああ!!」
( ´・ω・`)「トルコの異教徒からコンスタンティノープルを取り戻すため~~~~~!」
騎士団一同「取り戻すためぇ~~~~~~~!!!」
( ´・ω・`)「我ら金羊毛皮騎士団は十字軍に参加することを誓いま~~~~~す!」
騎士団一同「誓いまぁああす!」
( ´・ω・`)「みんな本当にやる気はあるか~~~~~~~!?」
騎士団一同「ありまぁ~~~~す!」
( ´・ω・`)「聖書と聖遺物にかけて誓えるか~~~~~~~~~~~!?」
騎士団一同「誓えまぁ~~~~~~~~す!」
( ´・ω・`)「父なる神と母なるマリアさまと雉に対して誓えるか~~~~~~~~~!?」
騎士団一同「勿論でぇええええ~~~~~す!」
( ´・ω・`)「じゃあおのおの席順でこの金ピカ雉に向かって誓ってこ~~~~~~い!」
騎士団一同「イエッサーーーーーーーーー!」

みるみるうちに雉の前に長蛇の列がつらなり、ものすごい勢いで金羊毛皮騎士たちが雉に向かって誓いを
立てていく。それはまさしく絶景(ある意味)であった!そしてツャルルが誓う番がやってきた。

( ゚∋゚)「クックルドゥドゥ…?」
(*゚∀゚)「やあ、雉くん。誓いを立てさせてもらうよ」
( ゚∋゚)「クックルドゥドゥ…」
(*゚∀゚)「父なる神様、母なるマリアさま、そしてこの雉にかけて、十字軍に参加し立派な騎士として戦い抜くことを誓います!
     あとは…そうだなぁ、武勲を祈って聖ジョルジュにも誓っておこう。どうか貴方のような勇気をオレに分け与えて下さいますように」
( ゚∋゚)「クックルドゥドゥ」
(*゚∀゚)「?」

雉の目がぎらりと光る!
雉 の つつく こうげき!!!!!

デュキシ!

(;゚∀゚)「ギャアア!!!」
(#゚∋゚)「クックル!!」

雉 の みだれづき!!!!!!!

デュキシ!デュキシ!!デュキシ!!!デュキシ!!!!デュキシ!!!!!

あいてに 5かい あたった!!

(:;#TдT;;:)「オレが何をしたっていうんだぁぁああああああ!!!」

宣誓を終えたあと、ツャルルはちょっと泣きそうになりながら舞台裏へと向かった。

(:;:TAT;:)「いててて…、思い切りつつかれたみてーだな」

舞台裏でツャルルの帰りを待っていたぃざべるは、傷だらけになった彼の顔を見て驚きに目を見開いた。

(;゚ワ゚)「ツャルルさま?!いったいそのお顔の怪我はどうなさったのです」
(:;゚∀゚:;:)「ちょっと雉につつかれちゃった」
(;゚ワ゚)「アワワワ、絆創膏を、傷薬を、包帯を持ってこなくては~」

ぃざべる侯女は慌てて救急箱を持ってくると、慣れない手つきで応急処置を始めた。

(;゚ワ゚)「 絶 対 安 静 ! ですわ!!」
(゚∀゚;)「あのー、包帯で前が見えないんですけど」
(;゚ワ゚)「ご、ごめんなさいっ!」

ぃざべる侯女は慌てて包帯をゆるめた!

(´・ω・` )「いやー、やっと終わったぞ。おいツャル……」

包帯でぐるぐる巻きにされているわが子を見たブノレゴーニュ公は驚いて後ずさった。

Σ(´゚ω゚`;)「ブッ!!なんじゃその王家の墓から甦ってきたような格好は!」
(;゚∀゚)ノ「いや、これには色々訳があって」
(´・ω・`; )「…ふむふむ……ぃざべる侯女の応急処置か
        あのな、ぃざべる侯女。これ位の傷ならツャルルは大丈夫だぞ」
(;゚ワ゚)「す、すみません」
(´・ω・` )「こいつは自己再生できるから」
(;゚∀゚)つ「できねぇよ!」

父親に鋭くツッコミを入れるツャルル。そこにブノレゴーニュ公妃がやってきた。

( ・ω・)「もう、真顔で冗談を言うのはおやめなさいな」
(゚∀゚)「あ、母上」
(´・ω・` )「真顔で言ったあとに相手が戸惑うのが楽しいのに…」
( ・ω・)「相手を誤解させるようなことは言っちゃダメです!
        あ、そうそう。ツャルルに話があったんだったわ」
( *゚∀゚)「なに?」
( ・ω・)「今日は疲れたでしょうから向こうの部屋でゆっくりおやすみ。
         ぃざべる侯女もご一緒にね」
Σ(´・ω・`; )「なぬぅぅうううう?!」
(;゚∀゚)「眠れない夜キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* 」
(;゚ワ゚)「なんという寝不足フラグ!」



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