アフター・ザ・カーニバル2

チュンチュンチュン…
小鳥のさえずりが外から聞こえてくる。

( *‐∀‐)「zzzz…」
(‐o‐* )「zzz…」

熟睡している二人のもとに、ブノレゴーニュ公がカチャリと寝室のドアを開けて部屋に入ってきた。

( ´・ω・`)「おい、起きんか二人とも。もう昼だぞ」
( *‐∀‐)「ムニャ…あと5分~~~~…」
(‐o‐* )「あと3分…ムニャムニャ」
(#´・ω・`)「…スティッキィ・フィンガーズッ!」

 ゴ         パ        ッ

いきなりベッドの下にジッパーが口を開け、呑気に寝ている二人を呑み込んだ。

(;゚∀゚)「ぅおわっ?!」
(;゚ー゚)「キャアァッ!!」
(#´・ω・`)「起きろと言うのがわからんか、このヴァカ息子め!!!」
(;゚∀゚)「えっ、今何時?」
(#´・ω・`)「14時25分41秒だが…」
(;゚ー゚)「キャー!寝過ごしたのですわーーー!」
(゚∀゚;)「え、寝過ごした?」
(;゚ー゚)「お、親には今日の昼3時に帰ると言ってあるのです…」
(゚∀゚;)「工エエェェ(゚Д゚)ェェエエ工工!!」

ぃざべる侯女の凄まじい話の後出しぶりに、ブノレゴーニュ公は眉を寄せた。

( ´・ω・`)「むむ、それはちとマズい展開だな」
(゚∀゚;)「今から30分でブノレボソ邸に帰るなんて不可能に近いよ!」
( ´・ω・`)「いや、方法がないこともない」
(゚∀゚;)「え?」
( ´・ω・`)「ツャルル、これはお前にしか出来ない任務だ。とりあえず砲兵を呼んでこい」
(゚∀゚;)「…エェ????」 
(゚∀゚;)(砲兵なんて呼んでどうするんだろー…)

ツャルルはブノレゴーニュ公の不思議な言いつけに困惑しつつ、砲兵を呼びに行った。

(^ω^砲)「おいすー、呼ばれて来ますた。御用は何だお?」
(*゚∀゚)「ブノレゴーニュ公の命である。すぐに中庭まで来るように」
(*゚∀゚)「大砲は特大のものを用意すべしとのことだ」
(^ω^砲)「わかったお」

ゴロゴロと大砲を引きずる音が蒼天に響き渡る。

(^ω^砲)「持ってきたお。いや~、重かったお…」
( ´・ω・`)「うむ、よくぞ持ってきてくれた」

砲兵が持ってきた大砲は、人が二人くらい軽く入れそうな砲身のとってもビッグなキャノンであった。

( ´・ω・`)「じゃあツャルル、お前はぃざべる侯女を守るかたちになって大砲の中に入れ」
Σ(゚∀゚;)「ハァ~~~~ン?!!」
(;゚ー゚)「えぇ?!」
(^ω^砲;)「いと気高きブノレゴーニュ公…いったい、何をするつもりなんだお…?」
( ´・ω・`)「大砲をブノレボソ邸の方角に向けて思い切りぶっ放す」
(^ω^砲;)「うぇwwwwwテラムリスwwwwwwwww」
(゚∀゚;)「いくらオレでもそれは…し、死ぬぞ…」
( ´・ω・`)「お前には自己再生という特技があるだろう!」
Σ(゚∀゚;)「ねーよ!」

( ´・ω・`)「とにかく!約束の時間に間に合わせるにはこの方法しかない!!」
(;゚ー゚)「そんな……」
( ´・ω・`)「さあ、ふたりとも覚悟を決めて砲身に入って準備するのだ」
(゚∀゚;)「ヒエエエエエエ!!」
(;゚ー゚)「イヤアアアアアアア!!!」
( ´・ω・`)「つべこべ言わずに準備せい!
        さっさとぃざべる侯女を抱きしめるなり何なりして守備体勢に入れ!!」
((;゚∀゚))))「嫌!無理!!絶対嫌!!!」
(#´・ω・`)「有無は言わさん!!さっさと入れー!!」

悲鳴をあげての抵抗も空しく二人はぎゅむっと砲身に押し込められ、つつがなく装填が完了した!!

(((;゚∀゚))「ガクガクガクガクガクブルブルブルブル」
((;゚ー゚)))「…!!……?!…………!!!」

狭い空間でぃざべる侯女を抱きしめていられるのだから意外とオイシイ展開かもしれない、という考えを
吹き飛ばすほど、ツャルルは強い不安感に囚われていた。

( ´・ω・`)「よーし、目標、ブノレボソ家の邸宅!」
(^ω^砲)「ラジャー!」
( ´・ω・`)「着火!!!」
(^ω^砲)「ラジャー!」

(;゚∀゚)「だあああ!!熱い熱いあつ~~~いっ!!」
(;゚ー゚)「ガクガクガクブルブルブル」
( ´・ω・`)「3、2、1………」
(^ω^砲)「撃ーーーーーーーーーーーーーーっ!だおおおお!!」

砲兵の掛け声にあわせて、凄まじい爆音があたりに轟いた。

(;゚∀゚)「ぎょええええええええ!!!」
(;゚ー゚)「キャアアアアアアア!!!」

ブノレボソ家の方角に向けて、二人は星になった!!

(砲^ω^)ノシ「お二人とも、ボン・ヴォヤージュだお~!」



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