ブノレボソ邸への長い道

大砲で盛大に打ち上げられ、二人は空を切り裂く弾丸となってかっ飛んでゆく。

(゚∀゚;)「ミギャアアアアア!!!助けて聖ジョルジュ~~~~!!」
(゚ー゚;)「神様、お助けくださいましぃ~~~~!!」
(゚∀゚;)「一ミリも助かる気がしないよ!」
(゚ー゚;)「ツャルルさま、怖いですわーーーーーー!!」

ぃざべる侯女はツャルルの体を骨も軋めとばかりに締め付け…いや、抱きしめた。

メシメキミキョキョッ

火事場の何とやらというものだろうか、もの凄い力で締め付けられる形となったツャルルの体内になにやら嫌な音が響き渡った。

;:・;・(∀゚; )「ごふげふぁあっ!!」
(;ー;)「ツャルルさま、怖いですわ、怖いのですわ~~~っ!」

雲間を切り抜け、はるか下に緑と町々がうすぼんやりと見えてきた。
ひときわ大きな敷地が町はずれに広がっている。

(;ー;)「あれはわたくしのお家ですわ!!」
(。∀゚ )「……………」

もはやツャルルはぃざべる侯女の言葉に答える気力すら失っていた。
そうこうするうちに、みるみる地表が近づいてくる!

(;ー;)「イヤアアアアアアアアアアアアアァァァ~~~~~!!!」
Σ(゚∀゚(#)「ぃざべるさんっ!!!」
(゚∀゚;)「ぃざべるさん、オレにしっかりしがみ付いて!!」
(つ;ー;)つ「ツャルルさまぁぁああああ!!」

ガッシィ!メキョメキョキョ!ミシミシミシ!
ゴ   キ   ッ

;:・;・(∀゚; )「ゲフッ」
(つ;ー;)つ「ツャルルさま、ツャルルさまっ、ツャルルさま~~~!!」
;・(-∀-;)「ゴフッ…ぃ、ぃざべるさん…っ……大丈夫、何があってもオレが守ってやる!!」

ツャルルは体じゅうの骨が軋む激痛にもなんとか持ちこたえ、ぃざべる侯女をしっかり抱きしめて衝撃に備えた。

(゚∀゚;)「よっしゃあああ!!来るなら来いやぁぁああ!!」
((((;ー;)))「ガクガクガクブルブルブルブル」
(゚∀゚;)(…聖ジョルジュ、どうか我らをお助けくださいっ!!!!)

情け容赦なくどんどん近づいてくる地上の風景。
ツャルルは万に一つの可能性にすがりつつ聖人に祈りをこめ、地面に叩きつけられる衝撃を思って目をつぶった。

(‐∀‐;)(オレはどうなってもいい!どうかぃざべるさんを無事に…)

ブゥ~~~~~~~ン…

( ゚∀゚)「うん?何の音だ??」

ツャルルがうっすら目を開けてみると、飛行機のエンジン音に似た爆音を立てながら両手を水平に拡げて
大空を疾走するニヤケ顔のピザデブの姿が目に入ってきた。

( ;゚∀゚)「ギャアアアアアア!」

大空を翔るピザデブは落下するツャルルとぃざべるをいとも容易く受け止め、地上に華麗に着地した。

(G^ω^)つ『呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~ン♪だお!』
( ;゚∀゚)「誰だアンタ!!」
(G^ω^)つ『誰だとは心外だお…お前が助けを求めたからそれに応えてやったのに、ひどいお』
(;゚∀゚)「エェェ?オレはアンタみたいなピザに助けを求めた覚えは…」

言葉を続けようとした次の瞬間、何かに気づいたように目を見開いたツャルルは震える声で目の前のピザデブに話しかけた。

(;゚∀゚)「まさかと思うけど、聖ジョルジュじゃない…です…よねぇ????」
(G^ω^)『そのまさか、そのとおりだお。でもジョルジュなんてガリア人訛りはカンベンしてほしいお。』
(G#^ω^)『ジョルジュなんて言ったらあのおっぱいマニアとカブるんだお』

おっぱいマニア→( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!おっぱい!

(G#^ω^)『あんなのと一緒にされちゃかなわんお。本来の名前はゲオルギウスだお!!!!!』
(;゚∀゚)「…せ、聖ジョルジュまでブーンの顔文字なのかよ……orz」
(G^ω^)『なにグズグズ言ってんだお。とりあえず聖人パワーで落っこちるお前たちを救助したんだから礼を言えお!』
( ゚∀゚)「はあ…ありがとうございます……」
(つ∀;)(憧れてた騎士の聖ジョルジュがブーンだなんて…色々とひどいよ!!)

(G^ω^)『じゃあこの聖なる日を忘れないように、お前はこれからこのゲオルギウスに一日3回誓いを立てることを日課にするんだお』
(;゚∀゚)「えーーーーーーーーーーー!?」
(G#^ω^)『聖ゲオルギウスとの約束だお!!!!!』
(;゚∀゚)「そんな無茶苦茶な話あるかよ!!」
(G#^ω^)『墜落死しそうだったお前を助けてやったのは、  誰  だ  お  ?』
( ゚∀゚)「アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」

乾いた笑いを発するツャルルを尻目に、聖ゲオルギウスは何食わぬ顔で話を続けた。

(G^ω^)『誓いを立てるときは地面を足でおもいきり蹴飛ばしてからだお』
( *゚∀゚)「?…なんで地面を蹴飛ばす必要があるんだ?」
(G^ω^)『なんたってゲオルギウスのゲオは大地(geo)の意味を持つからだお』
( *゚∀゚)「ああ、なるほど!」
(G^ω^)『一日3回の誓いを破ったらお前の頭の上に雷落としてアフロにしてやるから覚悟しとけお』

さり気なく恐ろしい言葉を残して、聖ゲオルギウスは天上を貫く光の矢に姿を変えて消えていった。

(;゚∀゚)「…ひょっとしてジャソヌ・ダノレク並みのすごい神秘体験をしたのかな?」
(;゚∀゚)(でも、アフロは嫌だなあ………)



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