ブノレボソ邸にて

さて、ブノレボソ侯に邸に招待されたツャルル。
ぃざべる侯女を邸まで送ったら終わりだと思っていた彼にとって、これは思わぬ収穫であった!

(´ー`)「ただいま~、今帰ったよ~。」
(*゚ー゚)「母上、ただいまですわ~」
( ゚ω゚)「まあまあ、お帰りなさいあなた、それからぃざべる!
     あら?そちらの殿方はどちらさまなの?見かけないお顔だけど」
(*゚ー゚)「ツャ口レ伯ツャルルさまですわ。ここまで送っていただいたのです」

ぃざべるの母はブノレゴーニュ公の妹なのである。ついでにツャルルが生まれたときに代母を務めたのも彼女である。

(*゚∀゚)「お久しぶりです叔母上!」
( ゚ω゚)「まぁ、まぁ、まぁ!ツャルルちゃん、見違えるように大きくなって!!」
(;゚∀゚)「ツ、ツャルルチャソ……」

思い切り子供扱いされたツャルルは一瞬顔をひきつらせた。

( ゚ω゚)「せっかく来ていただいたのですからおもてなししなくてはね」
(゚ω゚ )「ワインとおつまみでも用意しましょうか…」
(*゚∀゚)「いや、オレは水で結構です」
(゚ω゚ )「あらあら、お冷やでよかったの?」
(*゚∀゚)「酔っ払って周りの人に迷惑をかけるようなことはしたくないので、ワインは飲まないようにしてるんです」
(゚ω゚ )「あら、それは残念だわ。じゃあツャルルちゃんにはお冷やを用意してくるわね」

そう言うとブノレボソ侯爵夫人は召使いに命じて、ひととおりのおもてなし会席を準備した。

( ゚ω゚)「ささ、た~んとお召し上がりになって」
(*゚∀゚)*゚ー゚)´ー`)「いただきま~す!」
(´ー`)「モグモグ…」
(*゚∀゚)「モグモグ…」
(*゚ー゚)「モグモグ…」
( ゚ω゚)「モグモグ…」

黙々と食事を続ける中、一番に口を開いたのはブノレボソ侯だった。

(´ー`)「モグモグ、ところで…モグモグ…ツャルルくん、…モグモグ…ブノレゴーニュのお祭りは…モグ…どんなイベントが…モグモグ…あったのかね~?」
(*゚∀゚)「えーと…モグモグ…父上の提案で…モグモグ…金銀宝石で…モグモグ…飾り立てた雉に…モグモグ…誓いを…モグ…立てました」
(*゚ー゚)「モグ…パイの中から…モグモグ…劇団や音楽隊が…モグモグ…出てきていて…モグ…凄かったのですわ!」
( ゚ω゚)「モグモグモグ…派手好きの兄上らしいわねぇ……モグモグ…」
(´ー`)「モグ…なるほど…モグモグ…うーむ、わたしもその祭りに…モグ…行きたかったなあ…モグモグ」
( ゚ω゚)「そうねえ…モグモグ…今度兄上にお手紙でも出して、今度お祭りをやるときは…モグ…誘ってちょうだいって書こうかしら…モグモグ
     ああ、そうだわ。ツャルルちゃんがいるんだから、ツャルルちゃんに…モグ…兄上へ伝言してもらえばいいのではなくて?」
(*゚∀゚)「モグモグ…じゃあ帰ったら父上に言っておきますよ!…モグモグ」

>ツャルルは『ブノレボソ侯夫人からのブノレゴーニュ公への伝言』をてにいれた!!

ツャルルはメインディッシュのローストチキンに舌鼓を打っている!

(*゚∀゚)「モグモグ…… ウ ホ ッ 、 い い 鶏 肉 …」
( ゚ω゚)「まあ、やっぱりわかる?餌に秘密のハーブを混ぜて育てた国産ハーブd…」
(´ー`)「それ以上言ったら黒縁メガネの退役軍人のおじいさんが怒っちゃうぞ~」
( ゚ω゚)「あっ、そうだったわね。それはとにかく、ツャルルちゃんの言うとおりその鶏肉はとっても
     美味しい鶏肉なのよ~。良かったら持って帰る?」
(;゚ー゚)「母上、いくら冬だといってもさすがにここからとブノレゴーニュまでは距離が有りすぎません?」
( ゚ω゚)「うーん、大丈夫そうなものだけどねぇ…」
(*゚∀゚)「いい事思いついたぞ!」
(゚ω゚ )「?」
(*゚∀゚)b「生きた鶏を持って帰れば問題ナッシング!」
(゚ω゚ )「まあまあ、それは名案だわ~!」

ブノレボソ侯爵夫人は聞くやいなや、召使いを呼びツャルルを鶏の飼育小屋まで案内した。

( ゚∋゚)゚∋゚)゚∋゚)゚∋゚)「クックルドゥドゥ♪」

飼育小屋に居並ぶいちめんのにわとり、いちめんのにわとり、いちめんのにわとり…

(゚∀゚*)「ひゃー、鶏だらけだ~」
(鶏^ω^)「この鶏たちは、一羽一羽ぼくたちで責任を持って育てているんだお」
(゚∀゚*)「へえ、そうなんだ!すごいじゃん!」
(鶏^ω^)「毎日餌をやったり喧嘩を止めたり卵を回収したりしなくちゃいけないから、大変なんだお」
(゚∀゚*)「ここの鶏たちは毎日どれくらいの卵を産むの?」
(鶏^ω^)「それはだお………」

ツャルルは召使の鶏話に耳を傾けている…

(鶏^ω^)「…こんな長い話に付き合ってくれてありがとうだお。して、ご入用は何羽だお?」
(゚∀゚*)「えーと……じゃあ167羽くらいかな!」
(;鶏^ω^)「ずいぶん中途半端に多いお!四捨五入してくれお!!」
Σd(゚∀゚*)「じゃあ200羽頼むぜ!」
(;鶏^ω^)「おお、思い切った数だお!さすがはブノレゴーニュ公のお子だお!!」

鶏を積載した荷台がブノレボソ邸の門前に並べられる。

(鶏^ω^)「じゃあぼくと他の召使いたちとでこの荷物をブノレゴーニュまで運ぶお。何かメッセージがあったら承るお」
(゚∀゚*)「じゃあ『叔母上からの贈り物だよ、大切に育ててね』って言っといて」
(鶏^ω^)「ラジャーだお!」

ガラガラガラガラ…
荷車は列を成して、ブノレゴーニュに続く道をゆったりと進んでいった…



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