ツャルルの帰還

ブノレゴーニュ行きの荷車を見送ると、ツャルルはブノレボソ家の一同に振り向いて言った。

(*゚∀゚)「じゃあオレ、そろそろブノレゴーニュに戻りますね。長居して迷惑をかけるわけにはいかないし」
(;゚ー゚)「えぇ?!もう少し居てくださってもよろしいですのに!!」
(;゚∀゚)「…だって、オレが着いてきたのは元々ぃざべるさんを家に安全に送り届けるためだし…」
( TーT)「でも、来たばかりでもう帰るなんて…ツャルルさまはわたくしのことがお嫌なんですの?」
(;゚∀゚)「!!!!」

ぃざべる侯女の目から見る見るうちに涙が溢れ出てきた。

( ToT)「……ツャルルさまの、バカッ!!」
(|||゚Д゚)「Neeeeeeee!!!!!」

ツャルルは目の前が真っ白になった!

((゚゚дд゚゚ ))「アワワワワワワ」
( ToT)「ツャルルさま、あと10分だけでもいいから居てくださいまし!!!」
(;゚ω゚)「これっ、ぃざべる!あなたももう一人前の婦人なんだから、聞き分けのないことをいうんじゃないの!」

ぃざべるをたしなめる侯妃だったが、ぃざべるは言う事を聞かない。
すっかり顔色が青ざめているツャルルはぃざべるに同調しジャンピング土下座で侯妃にお願いごとをした。

(((|||゚Д゚))「イ、イエ、 ィザベルサン ガ ソウオッシャルノナラ …ゼヒトモ ココニ イサセテ クダサイ!!!!オネガイシマス!!」
(´ー`)「ぃざべる~、身勝手な理由でもって人を拘束するのは良くないよ~」
( TーT)「父上…グス…でも、でも…ヒック……」
(´ー`;)「う、う~ん…」

ためらいを見せたブノレボソ侯を、侯妃が一喝した。

(#゚ω゚)「あなた、ぃざべるをこれ以上甘やかしちゃ駄目です!ツャルルちゃんにとっても迷惑よ」
(´ー`;)「わ、わかったよ~。なあぃざべる、母さんもああいってることだし…」
( TーT)「…そんな、ひどい……」
(#゚ω゚)「だいたいねぇ、今年の秋には結婚するんでしょ!
     結婚したらずっとツャルルちゃんと一緒に過ごせるっていうのに、どうして今焦る必要があるの!」
( TーT)「グスン…」
(;゚∀゚)「ぃざべるさん、叔母上の言うとおりだよ。オレたちが今ここで別れるからって、永遠に引き裂かれるわけじゃないんだよ」

そう言うと、ツャルルはぃざべる侯女を抱きしめた。

(;゚∀゚)「だから、ね?今は叔母上の言うことをよく聞いて、結婚式を楽しみに待とうよ」
( ゚ー;)「…………ツャルルさま……!」
( ;゚ー゚)「ごめんなさい、我侭ばっかり言って。取り乱してしたないことをしてしまったのですわ…」
(*゚∀゚)「いいよいいよ、気にしてないから」
(*゚ー゚)「…さっきはひどいことを言って、ごめんなさい…」
(*゚∀゚)「ぃざべるさん…オレも厳しいこと言っちゃってごめんね」

ふたりは なかなおり した!

ヾ(゚∀゚*)「じゃあ叔母上、義叔父上、ぃざべるさん、お世話になりました!」
(´ー`)ノシ「何かあったときは遠慮なく頼っていいからね~」
( ゚ω゚)ノシ「気をつけて帰るのよ、ツャルルちゃん!道案内の召使いもつけてあげるからね」
(*゚ー゚*)ノシ「ツャルルさま、どうかお気をつけて!何事も起こらぬようにお祈りしていますわ~!」

そしてブノレボソ侯一家に見送られたツャルルは、召使いの道案内でブノレゴーニュ公邸に戻ったのだった。

(゚∀゚*)「ただいまぁ~」

ツャルルがブルゴーニュ公邸に戻ると、そこにはいちめんのにわとりが。

( ゚∋゚)゚∋゚)゚∋゚)゚∋゚)「クックルドゥドゥ~」

赤い鶏冠と白い羽毛の山に混じって、黒い何かがもぞもぞともがいているのが見える。

(゚∀゚*)「あ、父上。ただいま~」
(#´・ω・`)「おいツャルル、こんなに鶏を持ち帰ってくるなんて想定外にもほどがあるぞ」
(゚∀゚*)「だって、叔母上 推 薦 の国産ハー○鶏だよ。食べてみたらめっちゃ美味かったし!」
(#´・ω・`)「あのな、物には限度というものがあるんだぞ…ブハッ!羽が口に入ったっ」
(゚∀゚*)「まあとりあえずうちの鶏小屋を改築して、そこに鶏たちを収容しない?」
(#´・ω・`)「ゲホゲホッ、…うむ、この状況ではそうせざるを得ないな」

ブノレゴーニュ公はやっとのことで鶏地獄から抜け出すと、召使いを呼び遣った。

( ^ω^)「ちょwwアリエナスwwwwwwwwww」
(゚∀゚*)「実はカクカクシカジカでな…」

ツャルルから話を聞いた召使いの顔色があからさまに曇る。

( ^ω^)「………ハァ…」
( ^ω^)「…要するに ま た ツャ口レ伯の独断でぼくたちが迷惑を被ったってことかお…」
(゚∀゚  )「 何 か 言 っ た か ? 」
( ^ω^)「空耳だおw」
(゚∀゚*)「まあいい。そういう事情だから急遽荷車を準備して、この鶏を移動させてくれ」
( ^ω^)「わかったお」

召使いはしぶしぶと鶏運びに取り掛かった。
それから数日、ブノレゴーニュ邸ではトンカチを叩く音が昼夜を分かたず響きわたったのだった。



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