それぞれのマリッジブルー(ぃざべる編)

((*゚ー゚)「ソワソワソワ…」

あの日からずっと、ぃざべるは淋しくて仕方が無いというふうにツャルルの肖像画を眺める日々が続いていた。

((*゚ー゚)「はやく10月が来て欲しいのですわ」
((*゚ー゚)「会いたいのですわ!」
((*TーT)「でも今は会えないのですわ…」

落ち着かない様子でそわそわと部屋をうろつくぃざべる。そこに部屋の扉をノックする音が聞こえてきた。

(*゚ー゚)「どちら様ですの?」
(´ー`)「パパに決まってるじゃないか~」
(*゚ー゚)「あっ、父上!今扉を開けますわ」
(´ー`)「なぁぃざべる~、結婚のことで相当悩んでいるみたいだけど~」
(*゚ー゚)「結婚式まで会えないのが淋しくてしかたないのです」
(´ー`)「うむ、それならわたしから一つ提案があるんだが~」
(*゚ー゚)「提案?」
(´ー`)「ツャ口レ伯に手紙を出してみるというのはどうだね~?」
(*゚ワ゚)「それは名案ですわっ!」
(´ー`)「じゃあ早速手紙係を呼んでこよう~」

ブノレボソ侯が合図すると、すぐに手紙係の召使いがやってきた。

〆(^ω^ )「宛て先はどちらだお?」
(*゚ー゚)「ブノレゴーニュのツャ口レ伯ツャルルさまにお手紙を出したいのです」
〆(^ω^ )「承ったお。では内容をお教え頂きたいお」
(*゚ー゚)『ツャルルさま、ご機嫌麗しゅうございます。』
...〆(^ω^ )「メモメモだお」

『ツャルルさまとお会いしてからというもの、わたくしの心は燃え上がっております!
 それはもう、キラウェア火山の噴火にも勝るとも劣らぬ燃え上がりぶりです。
 10月の結婚式がとても待ち遠しいです!ツャルルさまはいかがですか?お返事お待ちしております。
 ブノレボソ侯女ぃざべるより』

...〆(^ω^; )(なんか小中学生がアイドルに送るファンレターみたいな文章だおね…)

内心呆れた様子の召使いであるが、やんごとなき身分のぃざべるの前でそんな態度を見せたら即刻解雇である。
なんと子供っぽい文章なのだと言いたいのをぐっとこらえて召使いは手紙を封筒にしまい込んだ。

□⊂(^ω^ )「じゃあこれをブノレゴーニュ公国宛てに送るお」
(*゚ー゚)「お手紙の配送よろしくお願いしますわ」
(´ー`)「手紙は任せたよ~」
□⊂二二二( ^ω^)二⊃「ラジャーだお!ブンブンブーン!」

召使いは目にも止まらぬ速さでブノレゴーニュの方角へ手紙を届けに向かった。
ツャ口レ伯ツャルルに手紙を出してから数日が過ぎたころ、ぃざべるは中庭をそわそわとした様子で散策していた。

(*゚ー゚)「お返事はまだでしょうか…」
( ゚ω゚)「そろそろ来てもいいころだと思うけど…」

ブゥゥゥ~~~~~~ン…

(*゚ー゚)「あの音は!」

ブゥゥゥウウウウウウウン…

□⊂二(^ω^;)二二二⊃「ブンブブブゥウゥゥゥウウウン!I shall Returnだお!」
( ゚ω゚)「ご苦労様~」
(*゚ー゚)「お返事キター!ですわっ」
□⊂(^ω^;)「ぃざべる様、お手紙のお返事のほう頂いてまいりましたお!」
(*゚ー゚)つ□「確かに受け取りましたわ!」
((*゚ー゚)つ□(ドキドキ…)
(*゚ー゚)「どんな内容でしょうか…」

ぃざべるはそ~っと手紙の封を開けた…

『お手紙ありがとうございます。最近気分が沈むようなことばかりでしたが、ぃざべるさんのお手紙で救われたような心地です!
 こちらでは結婚式に向けて両親が口煩くなって困っています…。
 この間父が結婚式のための攻略本をオレにくれましたが、はっきり言って使えません。
 結婚式はぃざべるさんと逢えるので非常に楽しみにしているのですが、心配ごとが中々尽きません。両親のお小言から早く逃れたいです。
 愚痴っぽくなってしまってごめんなさい。結婚式が待ち遠しいですね!ではまたお手紙いたします。ブノレゴーニュ公子 ツャ口レ伯ツャルル』

(;゚ー゚)「…大変そうですのね……」
(;゚ω゚)「兄上はその道にかけてはかなり厳しいものね…」
(;゚ω゚)(兄上とは正反対の性格をしてるツャルルちゃんにとっては地獄じゃないかしら…)


~その頃のブノレゴーニュ~

( ´・ω・`)「で、本っっっ当~~~~に練習無しで本番ということになるのか?」
(゚∀゚;)「だって結婚前にぃざべるさんを裏切るなんてできないじゃん」
( ´・ω・`)「お前はどうしてそう堅物なのだ。わしの息子と思えんなあ」
(-∀-;)「…オレだってあなたが父親だと信じたくない」
(#´・ω・`)「  な  ん  だ  と  ?  」
(゚∀゚;)「モウシワケゴザイマセン ウソデス オユルシクダサイ チチウエサマ」



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