しかし手柄を立てて戻ってきた王太子ギイに、フラソス王の反応は冷たかった。
( ^Д^)「ほうほう、シャトー・ラソドソを取り戻した?で、ほかに報告はあるのか?」
(゚Д゚,,)「いえ」
( ^Д^)「なんだ、それだけか!もういい。さっさと帰れ」
(゚Д゚,,;)「えっ!」
ギイはフラソス王に追い立てられるように部屋の外に出されてしまった。
(゚Д゚,,)「…『それだけ』だと?」
廻りの貴族などは彼を褒めたたえ、歓待してくれた。それなのにフラソス王はギイに相変わらずよそよそしかった。
いや、よそよそしいというより『無関心』だったのである。ギイはしばし呆然としたが、あまりなフラソス王の仕打ちに
怒りで顔を真っ赤にして肩を震わせると、泣きそうな声で小さく呟いた。
(゚Д゚,,#)「なんで!どうして!!父上のために頑張ったのにっ…」
ギイの苛々は自室へ繋がる廊下を一歩また一歩と進むごとにいや増していった。
(゚Д゚,,#)「どうして認めてくれないんだよ!なんで褒めてくれないんだよ!!」
ギイは乱暴な手つきで部屋のドアの取っ手に手をかけた。
バ キ ャ ア ! !
取っ手は壊れてしまった!
(゚Д゚,,#)「ちっ!脆いつくりだ」
ギイがバタンとドアを開けて部屋の中に入ると、怯えた表情をこちらに向けるマノレゴの姿があった。
(;゚ー゚)「ギ、ギイ様。…お帰り、なさい…」
(゚Д゚,,#)「あぁ。ただいま、マノレゴ」
ギイの口調はいつもより何倍もトゲトゲしい。
(;゚ー゚)「こ、このたびのギイ様のご武勇、聞き及んでおりますわ。ご成功、おっ、おめでとう、ございます」
(゚Д゚,,#)「あ゛あ゛ん?!」
((;゚ー゚)))「ひぃいっ!!」
ギイは不機嫌さをあらわにしてマノレグリットをねめつけると、大声で怒鳴った。
(゚Д゚,,#)「何が成功だ!あいつは結局わたしのことを何も認めてくれなかったんだぞ!」
((;゚ー゚)))「お、お義父さまにはきっとお義父さまなりのお考えがあるのです、お、落ち着いて…」
(゚Д゚,,#)「…………」
(;゚ー゚)「…?」
奇妙な沈黙が流れたあとしばらくして、ギイは口もとに微笑を浮かべた。
(゚∀゚,,)「ふむ。マノレゴの言うとおりだな!わたしとしたことが、どうやら頭に血が昇っていたようだ」
( ^ー^)「よかった!じゃあギイ様、ハーブティーでも一緒に飲みましょうか。きっと落ち着きますよ」
マノレグリットはホッとした様子で召使いを呼びに行こうとした。
(゚∀゚,,)「いやいや、そんなものは必要ないよ」
( ^ー^)「え?」
ギイはマノレグリットの肩に腕を廻し、自分のそばに引き寄せた。
(゚∀゚,,)「きみがいれば充分だから」
(;゚ー゚)「えっ?」
ギイはマノレグリットを易々と抱きかかえてベッドの上に彼女を寝かせ、その細腕を押さえつけた。
((;゚ー゚)))「あっ、えっ?ええっ??」
マノレグリットは不安に澱んだ表情をギイに向けたが、彼は穏やかに微笑んだ表情を崩さない。
しかしその眼差しには背すじがぞっとするような冷たさが含まれていた。
(゚∀゚,,)「さて、遠慮なく落ち着かせてもらおうか。落ち着いてと先に提案したのはきみの方だったな!」
((;゚ー゚)))「そ、それは…」
『違う。そんな意味で言ったんじゃない!』と言おうとしたマノレグリットだったが、恐怖で声が出ない。
((;TーT)))「……ち、ちが…」
(゚∀゚,,)「マノレゴ?わたしはきみの夫。きみはわたしの妻。言いたいことはわかるね?」
((;TーT)))「っ…」
マノレグリットは抵抗しようにも、もはやどうにもならない状況に立たされていた。