(゚Д゚,,)「マノレゴ?」
( ゙ー゙)「………ギイ様」
マノレグリットが病に伏せるようになってしばらく経ってから、ギイが彼女の部屋の扉を叩いてやってきた。
(゚Д゚,,)「きみ、ひょっとしてあのツ゛ャメの言ったことを気にしてるのか?
そうでもなければこんなに病が長引くはずがない」
( ゙ー゙)「……………」
マノレグリットは皮肉めいた笑いを口もとに浮かべた。
( ゙ー゙)「ギイ様、わたくしのことを心配してるの?」
(゚Д゚,,)「…そ、そういうわけではないが」
( ゙ー゙)「そうね、はじめて会ったときから、ギイ様はわたくしに…冷たかったものね」
そこまで言うとマノレグリットは小さく咳き込んだ。
(゚Д゚,,)「ム………」
( ゙ー゙)「…ギイ様。冷たい貴方が、わたくしはとても怖かったの。
わたくしが、何か貴方に悪いことをしてしまったんじゃないかしら、って思うと、ますます、怖くって」
(゚Д゚,,;)「………………」
( ゙ー゙)「ギイ様、どうして貴方はわたくしをお嫌いになったの?わたくしは知らない間に貴方を傷つけていたの?」
ギイは自分の目を覗き込むマノレグリットの青い目に一瞬たじろいだ。
(゚Д゚,,;)(そういえば…マノレゴのどこをそこまで嫌っていたんだろう?)
改めて考えてみると、そもそもギイがマノレグリットを避けていた理由は彼女に非があるからではない。
あえて言うならば『父であるフラソス国王が選んだ女性だったから』という一点のみが思い当たるだけだった。
(゚Д゚,,;)「えーっ…と…」
( ゙ー゙)「ねぇ、ギイ様。悪いのはわたくしだったの?」
ギイはしばらくモゴモゴと言っていたが、そのうち顔をしかめて黙り込んでしまった。
(゚Д゚,,;)「マノレゴ。また見舞いには行くから、そのときに話すよ」
( ゙ー゙)「…そう」
ギイは足早に部屋を出た。
そして道すがらマノレグリットの言ったことを反芻してみたが、自分の中で納得のいく答えは出なかった。
(゚Д゚,,;)「……どう答えればいいんだろうな」
数日後、ギイは再びマノレグリットの部屋の前に立っていた。
部屋に入ったギイをマノレグリットはベッドから半身を起こして出迎えた。
(゚Д゚,,)「こら、マノレゴ。病気なのに無理をしちゃいかん!」
(ヾー゙)「今日はなんとなく気分がいいのよ」
『気分がいい』というマノレグリットだったが、数日前にギイが来たときよりも明らかに痩せていた。
(゚Д゚,,;)「あのなぁ、きみは自分の体調をしっかり…」
(ヾー゙)「そうそう、ギイ様。この間のことを聞きたいんだけど」
Σ(゚Д゚,,;)「むぅっ」
間髪を入れずに質問をしてきたマノレグリットを、ギイは弱りきった顔をして見た。
白くふっくらしていた頬は痩せこけていたが、ビードロのような青い瞳はなおキラキラと輝いているように見えた。
(゚Д゚,,;)(…これがあのマノレグリットか?)
(ヾー゙)「ギイ様、教えて?」
マノレグリットはギイに顔を近づけてきた。
(゚Д゚,,;)「ひっ」
ギイは怯えた様子でマノレゴから顔をそらした。
(ヾー゙)「…ギイ様」
(゚Д゚,,;)「よ、用事を思い出した!また今度な!」
それだけ言うと、ギイは逃げるようにマノレゴの部屋を後にした。
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