アンヌ・ド・ブルターニュ2

(  'д`)「イタリアに行ってナポリの王位をもらってついでに十字軍遠征をしようかな~って思ってるんだ」
(;‘ω‘ )「?!」
(  'д`)「ミラノも遠征に協力してくれるし」
(;‘ω‘ )「ちょっとお待ちになって、分かりやすく説明してくださいな」
(  'д`)「ボクはナポリ王家の血を引いてるからナポリを相続する権利があるし、キリスト教徒の王たるボクには十字軍を率いる義務がある」
(;‘ω‘ )「だからってそんな突然…それに遠征中に貴方になにかあったらどうするの?心配だわ」
(  'д`)ノ「大丈夫だよ~、軍備は完璧だし問題ないない」
(‘ω‘ )「そうですか…旅のご無事を祈ってますわ。いってらっしゃい、あなた」
('д`  )「じゃあいってきま~す」


このシャルル8世のイタリア遠征が「イタリア戦争」の発端となるのだが、それはのちのお話。
今回のシャルル8世の遠征は滑り出しこそ良かったものの…


~シャルル8世inイタリア~

(  'д`)「イタリア諸侯はボクたちの軍を見ただけで逃げ出しちゃった。ま、おかげで考えてたよりもあっさりローマまで来れたぞ!
     とりあえず教皇を脅してナポリ王になったし…次は十字軍遠征の申請だね☆」
( ゚∞゚)*゚ー゚)・ω・)「フランス国王シャルル8世陛下、ご機嫌麗しゅうv」
Σ('д`* )「ン?君たちはこの辺りに住んでる女の子かい?」
( ゚∞゚)*゚ー゚)・ω・)「そうですわ。ようこそはるばるイタリアまでおいでくださいました。楽しんでいってくださいましv」
('д`* )「…カワイイ……v」
( ゚∞゚)*゚ー゚)・ω・)「ウフフv」

('д`* )(イタリアまで来てよかった~!きゃわいいおにゃのこがいっぱいだしサイコー!!)


ここでシャルル8世の目的が大幅にずれこんだ…


Before  十字軍>おにゃのこ

After   おにゃのこ>>>>|越えられない壁|>>>>十字軍


十字軍の誓いはどこへやら、常夏の国イタリアに来たからかフランス国王・配下ともども脳みそまで常夏
になってしまった模様。フランス男たちはイタリア女と恋のアバンチュールに溺れこんだのでした…

ヽ(*゚ー゚)人('д`* )ノヴィーヴァ☆イタリアーナ

恋の火遊びに夢中のフランス王シャルル8世の周りを、暗雲が立ち込めてくる。
そう、フランス軍のご乱行ぶりに腹を立てたイタリア諸侯がローマ教皇の示唆で同盟を組んだのである!
おまけにフランス軍撃退同盟に参加したのはイタリア諸侯だけではなかった。スペイン王も参加して、ついでに
先年嫁を取られて怒り心頭のあのオーストリア大公マクシミリアンまで加わっていたというからさあ大変…

(#・∀・)「嫁を取られたコキュの怒りを思い知るがいい…」
Σ('д`; ノ)ノ「キャー!どうしていつの間にかボクの周りが敵だらけになってるのー!」

いつのまにか敵に囲まれる形となったシャルル8世は大慌てで軍を纏めて、スタコラサッサと逃げ出した。
幸い同盟軍側がうまくまとまりきれなかったために殺されずに逃げ出すことができたのである。

(((#・∀・)ノ<ウンノ イイヤツメ!((((((ヽ( ; 'д`)ノ<キャー!! ヽ(‘ω‘ ;ヽ)シャルルサマ オカエリナサイ…

(  'д`)「ハァ…酷い目にあったよ~。死ぬかと思った!」
(‘ω‘ #)「でも貴方、イタリアで楽しくやってたんでしょ?」
( ; 'д`)「ギク!」
(‘ω‘ )「それはまあとにかく、何ごともなくてよかったわね」
(  'д`)「…うん、そうだね。長い間留守にしててごめん、アンヌ。これからはずっとキミのそばにいるから。不安にさせてごめんよ」
(‘ω‘ *)「これからはもう危険な遠征はやめてね、シャルル様」
(  *'д`)「うん、神に誓って危険なことはしない」

マターリ(  *'д`)(‘ω‘ *)マターリ

今回の遠征でシャルル8世の軍ははるばるイタリアから「梅毒」をフランスに持ち帰ることになったのですが、それはまた別の話。
ところでシャルル8世とアンヌの間には4人の子がいたが、みんな早死にしてしまっていた。

( ノω‘ )「どうして…?どうして子供が育ってくれないの…」
(  ;'д`)「ボクがマルガレーテを裏切ったからなのか…?これは神様の与えた罰かもしれない」
( ノω‘ )「シクシク…」
( ||| д )「………………」
(  ;'д`)「泣いちゃダメだよアンヌ!まだまだボクたちは若いし、それに次生まれてくる子供は生き延びることが出来るかもしれないよ」
(ノ‘ω‘ )「…そうね、弱気になってちゃダメよね」
(  ;'д`)ノ「ボクたちはまだこれからさ!二人で力を併せて頑張ろう、アンヌ」
ヽ(‘ω‘  )「ええ、シャルル様!」

ファイトー!(  *'д`)人(‘ω‘* )イッパーツ!!

しかし運命は二人に対してさらに風当たりを強くしてきた。
ある日、アンヌに逢いに行こうと騎馬のままで彼女の居る城まで出かけたシャルル8世。

ヽ('д`*ヽ ))))「アンヌた~ん、今逢いにいくからね~v」

逸る気持ちを抑えきれずに全速力で馬をとばすシャルル8世。
城の入口まで来た、その瞬間!!!


ゴ                 ス               ッ


鈍い音が辺りに響き、ぶつかった衝撃で王の身体が宙を舞った。
召使いたちが大慌てで現場に集まると、そこには頭から血を流して倒れている王の姿があった。

( ;^ω^( ;^ω^( ;^ω^)「いったい何ごとだお?!」
(  #。д。(#)「ハラホレヒレハレ~…」
( ;^ω^( ;^ω^( ;^ω^)「国王陛下!ご無事かお?!」
(  #。д。(#)「………………」

どう見ても無事じゃないシャルル8世の額には何かに強く打ち付けたような傷ができていた。

(^ω^; )「これは…」
( ;^ω^( ;^ω^)「何にぶつけたんだお?」
ヽ(^ω^; )「上を見るお」
( ;^ω^( ;^ω^)「…上?」

召使いたちが上を見上げると、そこには石造りの城の入口の扉があった。

(^ω^; )「騎馬で駆けてきた国王陛下は、きっとその入口の上の方に頭をぶつけたんだお」
( ;^ω^( ;^ω^)「…馬から下りれば頭をぶつけなくて済んだのに……」
(^ω^; )「…と、とにかく医者を呼んでくるお!!」

頭をぶつけたシャルル8世の安否やいかに!



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