フリードリヒとレオノール3

神聖ローマ皇帝の戴冠式もつつがなく終わり、ローマからナポリへ移動した皇帝夫妻。
ナポリにはレオノール王女の伯父・ナポリ王アルフォンソがいたのである。

(`・ω・´)「やあレオノール、結婚おめでとう!」
川 ゚ -゚)「アルフォンソ伯父、久しいな。こちらが夫のゴンザレスだ」
(;`・ω・´)「ゴンザレス?…そんなお名前でしたっけ?」
('A`)「…フリードリヒです。勝手に変な綽名をつけられたんです」
川 ゚ -゚)「わたしのことをヘレーナと呼ぶと言い出したからな。お返しにわたしもこいつをゴンザレスと呼ぶことにしたんだ」
(`・ω・´)「ふむ、そういうことだったのか。じゃあよろしくゴンザレスさん」

Σ(゚A゚)

そういうわけでナポリ王アルフォンソは皇帝夫妻を歓迎し、結婚記念パーティーを大体的に開催することにした。

(*,,^Д^)「いや~、素晴らしいですねえ!先方は最高級の料理とワインで歓待してくださって、
      全く至れり尽くせりですよ。もうブラーヴォ、いやブラヴィッシモ!」
('A`)「もうやだ、おうち帰りたい」
(*,,^Д^)「な~に言ってんですか!ほらほら、向こうでやってる劇も見に行きましょうよ」
('A`;)「こんなハデハデしいの好きじゃないんだよ~!!」
(*,,^Д^)「そんなこと言わずにレオノール王女を連れてパーティーを楽しんできなさ~い!」
('A`;)(うわぁ、相当酒が入ってんなあ…)

ピッコローミニ枢機卿は無理矢理フリードリヒをパーティーの熱狂の渦に巻き込んだ!

川 ゚ -゚)「よし、ゴンザレス。踊ろう」
('A`)「そういうの苦手なんで無理っすwサーセンwww」
川 ゚ -゚)「郡上踊りでも阿波踊りでもなんでもありだ、心配はいらん。36年間生きてきて踊ったことがないとは言わせんぞ」

川 ゚ -゚)つくノ'A`)ノ)))イヤダヨー、オウチカエリタイヨー

そして喧騒の中夜が更けて行った。

(ヽ'A`)「ゼエゼエ…まったく、ひどい目に遭ったもんだ」

すっかり疲れきったフリードリヒはもそもそと寝室に行こうとしたが、レオノール王女があとからついてくる。

(ヽ'A`)「…なについてきてんの」
川 ゚ -゚)「妻としての義務だ。結婚したら初夜の儀をやるのが当然だろう」

(ヽ゚A゚)

川 ゚ -゚)「なんだ、間抜けな顔をして」
(ヽ゚A゚)「いや、あの…初夜ってマジですか」
川 ゚ -゚)「妙なことを聞いてくるんだな。当たり前に決まってるだろう」
(((((ヽ;A;)「キャアアアアア!!!イヤアアアアアアア!!」
川 ;゚ -゚)「あ!おい、待てゴンザレス!!」

なんとフリードリヒは逃げ出した!
『初夜』と聞いた瞬間脱兎の勢いで逃げ出したフリードリヒを慌てて追いかけるレオノール。
可憐な少女の白いかんばせは今や鬼か魔女さながらの形相となっている!

川#゚ -゚)「ゴンザレ…いや、フリードリヒぃぃいい!!なぁぁぜぇえ逃げるぅぅう!!」
(ヽ;A;)「勘弁してっ、本番は勘弁してくれ~~~!」
川#゚ -゚)「なぁああんだとうぉおおお!!貴様ふざけているのか!!結婚して関係を結ばないなどそんな馬鹿な話があるかぁあ!」
(ヽ;A;)「ダメ!無理!!女の子怖いぃぃいい!!」

激しい追いかけっこを続ける二人の前をナポリ王アルフォンソが通りかかった。

(`・ω・´)「おや、レオノールにゴンザレスさん!一体どうしたんだね」
川#゚ -゚)「聞いてくれ伯父上!ゴンザレスが初夜の儀をやりたくないと言っているんだ!」
(`・ω・´;)「なにっ!それは由々しき事態だ。
       おいゴンザレスさん、こんなに美人な姪をほったらかすとはどういうおつもりですか!
(ヽ゚A゚)「えーと、これには深い訳がありまして…」

フリードリヒが初夜をいやがる訳を3行で説明すると、
・こんなちゃらんぽらんのラテンな国で種付けなんかしたらダメな子供ができてしまう。
・ポルトガルの女は魔女だと聞いている。怖い。
・女の子怖い。
ということだった。これを聞いたレオノールとナポリ王はあきれ顔。

(`・ω・´)「ゴンザレスさん、あなたねぇ…イタリアをバカにしてらっしゃるんですか?」
川#゚ -゚)「誰が魔女だ!失礼な…」
(ヽ'A`)「でもそういうわけなので初夜は遠慮させていただきたいんです」
(`・ω・´)「こんなアホみたいな言い訳が通用するとでも?」

(ヽ'A`)「ダメですか?」
(`・ω・´#)「ダメです!アヴィシュとハプスブルク両家の絆を深める大切な儀式なんですから、すっぽかすなんてもっての外!!!」
(ヽ'A`)「でも今日はヘレーナに散々振り回されて疲れてるんです。本番はとても無理ですよ」
(`・ω・´;)「ふむぅ…それなら形式的にだけでも構いませんから、後でベッドルームにお越しください」
(;ヽ'A`)「ええぇ~」
(`・ω・´)「嫌そうな顔をなさらないで下さいよ。服も脱ぎませんし出入りもありませんから」

そしてその夜、ナポリ王アルフォンソの勧めで形式的な初夜の儀が行われたのだった。

('A`)「というわけで初夜はなんとか乗り越えられたぞ」
(,,^Д^)「陛下…なんか色々屁理屈こねたみたいですけど、初夜の証人になる貴族の方々にバレるのが怖かったんでしょ?」
Σ('A`;)「ギクッ…な、何がだね」

(;,,^Д^)(ギクッって思いっきり言ったよこの人)

(,,^Д^)「何がって、彼女いない歴=年齢の鉄板童t」
ヾ('A`;)ノシ「わー!わー!!わー!!!ストップストップ!!」

初夜をイレギュラーな方法で終えたフリードリヒ。もちろん話はこれでは終わらない。この後更なる悲劇が彼を襲う!



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