(邦題)ジェット・トゥ・ジェット

短い旅行のつもりで、その地に足を踏み入れた
そこでは僕たちはまったくのよそ者
奴らが僕たちをじろじろ見てくることといったら
すぐにでも出て行きたくなるくらいさ
僕たちの肌はまっしろ、奴らはまっ茶色
リヴィングストン博士はどこにいるんだろう
僕たちには今こそあなたが必要だっていうのに
だって、僕たちはコートジボワールの海岸に積まれた象牙みたいにまっしろな肌をしてるんだ

ああ、ジェットで黒人の国へ辿り着いたんだ

駐在大使のように、奴らの悪意を受け止めなきゃならない
奴らの「ビール」をすべて飲み干さなくちゃならない
自分をまっしろに洗濯しなおしたみたいだ
この異邦人たちの土地にいるとね
僕のことを「マスター」と呼ぶのなら、奴らのことを使用人あつかいしてやるさ
そういうことがもし必要だというのなら
このことで、どれだけ僕がここを立ち去りたいと考えるほどにつらい思いをし、傷ついていることか!

ああ、ジェットで黒人の国へ辿り着いたんだ

自分の肩に“黒人たち”が重くのしかかってくる
そうしてここでの立場というものを分からせてくれるんだ
200ポンドもあるかと思うような、100万ワットの一撃を顔にお見舞いされる
ここに長居する理由なんてなんにもない
首のまわりに巻かれたひもが命運を左右する
差別がなくなったんだ、なんて全くの作り話なんだ

ああ、ジェットで黒人の国へ辿り着いたんだ…





ブログ、サイトでアップしたぶん双方ともに改稿済みです。
植民政策と奴隷貿易を推進した白人から見た「人種間の齟齬」がテーマになってるんだと思います。
初めにブログでアップした際にWe're white as ivory on the ivory coastのくだりをまるっと訳し忘れ。
この歌のキモと言っても差し支えないくらい重要な部分を訳し忘れ!ありえない!




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