や ら な い か (3)

*(;´ `)*「仕方ないわねぇ!ならリッチーくんもちょっとは凛々しくなって。そうすりゃ私だっておしとやかにでもなんでもなってみせるわ」

∩(*`・д・´*)∩「Hurrah!かわいいアンヌさんが見られる~っ」

∩(^∀^゚∩(^ω^゚∩(^ω^゚0)∩ 「♪♪♪」

*(‘‘)*「…で、リッチーくん。今からあなたのことは『Darling』とでも呼べば満足?」

(*`・д・´*)「じゃあ僕はアンヌさんを『Honey』って呼ばなきゃいけないのかな?」

*(;‘‘)*(`・д・´;)「「………………」」

(^∀^ )「うっはwwwwぎwこwちwwねぇwww」


エドワード4世と立会人たちの忍び笑いを横目で見ながら、リチャードはアンに耳打ちした。


(`・д・´;)(『Honey』なんて言いながら色々したら、兄ちゃんたちから色々茶化されそうだよ)

*(;‘‘)*(すでに笑ってるしね。あと今さら『Darling』って呼ぶのも気恥ずかしいんだけど)

(`・д・´;)(僕もぶっちゃけあんまり気が進まないんだ…アンヌさんって『Honey』って感じがしn)

*(#‘‘)*c<´-д・`;))))


リチャードの頬を全力でつねりながら、アン・ネヴィルはエドワード4世のほうをちらりと見た。


(^∀^゚0)「お~いアンヌさん、リッチーのことを『だーりんv』って呼ぶんだろぉ?w」

(^ω^゚0)「お二方ともウブですおねwwwグロースター公、恥ずかしがらずにアン様に『はにーv』とおっしゃってくださいおww」

*(#‘‘)*(決めた。絶対Darlingなんて言ってやらない!)

<`・д・´#)(僕もそう思うよ!…でも二人きりのときには呼んでもいい?)

*(*‘‘)*(…うん。でも今はやめときましょ。一生のネタにされちゃうわ)


アンはリチャードの手をぎゅっと握りしめてから、そっと彼の肩に腕を廻した。


*(*´ `)*「……る…ね」

(`・д・´)「うん?」

*(*‘‘)*「信じてるからね、って言ったの!」

(`・ー・´*)) コクン

(*(*´ `)* コクン


リチャードは自分の肩口にからみつくアンの白い指先を目を細めながら見つめた。


(`・ー・´*)「僕も信じてるよ、アンヌさんのこと」

*(*´ `)*「私のこと、ホントに好きだって思ってくれてる?」

(`・д・´*)「式のときに誓ったじゃない」

*(*´ `)*「司教さまをはさんで、でしょ?その…直接言ってほしい、な」

(`・ー・´*)


リチャードはアンの身体を抱き寄せて、頬にそっとくちづけた。


*(*‘‘)*「好き?」

(`・д・´*)「なんでそんな当たり前のことを聞くの?」

*(*‘‘)*「そんな言い方じゃなくって、もっとカッコよく返してよ」

(`・д・´;)「?」


アン・ネヴィルはリチャードの青みがかった灰色の目を覗きこんだ。


*(*´ `)*「例えばね、私がリッチーくんに『グロースター公リチャードさま、お慕い申し上げております』って言ったらどうする?」

Σ(`・д・´;)「どういう風の吹き回し?アンヌさんがそんな事言うなんて、世界の終末→滅亡フラグでも立てるつもり?!」

*(#`´)*「……………」


ブルギニョンを飲み飲み様子を伺うエドワード4世と愉快な貴族たちは生暖かい眼差しを向けている。


('∀`゚0)「ん~、リーザたんと会ったころのことを思い出すわ」

(0゚´ω`)つY「…これが若さかお…」

(´ω`゚0)「あぁ、うちの女房も昔は可愛かったもんだお…」

('∀`゚0)「うぇっへっへ、俺のリーザたんは今でも可愛いよww」

(´ω` )「そうですおね、エリザベス王妃は年を感じさせないお美しさですおねー」

('∀`゚0)「リーザたんも可愛いし、子供たちも可愛いし、俺イケメンだしwwwwww」

( ´ω`)つY(リア充爆発しろ)

(´ω` )(国王陛下爆発しろ)

Y⊂('∀`゚0)「wwwwwwwwwwwww」


エドワード4世は上機嫌で何杯目かのブルギニョンを杯に注ぎ込んだ。
一方のベッドの中のリチャードとアン・ネヴィルの間にはなんとも微妙な空気が流れている。


*(#`´)*「わざと?ねぇ、その態度わざと?」

(`・д・´;)「……ごめん、純粋に言ってることがよくわからんくて」


アンはリチャードに詰め寄って彼の鼻を指で押し上げ、ブタッ鼻にしてみせた。


(´・д・`;)「ふがっ、にゃにふんだよアンニュひゃん…」

*(#`´)*σ「ふん、あんたの紋章の白豚とおそろいにしてあげたのよ」

(´・д・`;)「や、あれ白豚じゃないし…白猪だもん」

*(#`´)*「どっちもそう変わらないでしょ!」

(`・д・´;)「違うよ。全然違うよ!」

*(#`´)*「うるさい白豚野郎!あんたの鈍さとロマンのなさにはがっかりよ!」

Σ(´;д;`)(チソカス野郎の次は白豚野郎?!)


アン・ネヴィルが何故怒っているのか皆目見当のつかない様子のリチャードは、しょんぼり俯いて目を潤ませた。

('∀`゚0)「あーあ、アンヌさん怒らせてやんのwww」

(´ω`゚0)「あれだけアン様がせっついてらっしゃるのに総スルーとは、驚きの鈍さ」

(0゚´ω`)「…グロースター公がいまひとつモテない理由が分かったような気がしますおね~」

('∀`゚0)「昔っからあぁなんだよ、リッチーはwwww向こうが差し出してるフラグをベッキベキにへし折ってんのw」

(´ω`゚0)「『お慕い申し上げております』ときたら『光栄の極みでございます、お美しい姫君(ベル・ダーム)』
      くらいは言うのがお約束ってもんでしょうお」

('∀`゚0)「そうそう、でもって『この哀れな恋の騎士めに愛の歓びをお恵みください』とでも続ければ
      騎士道のテンプレ回答だな。100点くれてやんよw」

(0゚´ω`)「そう言っとけばアン様のご機嫌を斜め下にすることもないでしょうに…」


立会人の貴族は飲みかけのワインを喉に流し込み、ベッドの上でしょんぼりするリチャードのほうに目を向けた。


(´;д;`)「ねぇアンヌさん、なんで怒ってんの…僕、何か怒らせるようなこと言った?」

*(#`´)*「もうその話はいいわよ!しつこい!!」


アン・ネヴィルはけんもほろろにリチャードを怒鳴りつけ、彼の手の甲をつねった。


(´;д;`)「………」

*(#´ `)*「…女遊びもそれなりにして、子供もいるくせに。どうして察せないわけ?」

(´・д・`)「ムラムラしてやった。女の子なら誰でもよかった。今は反省している」

*(#`´)*「誰でも?そんなら私じゃなくてもいいってことじゃん」

(´・д・`;)「今は違うよ!でもその時はなんていうか、どうしようもなかったんだよぅ」

*(#`´)*「それでポコポコと産ませたわけ」

(´・д・`;)「…いや、同じ子に産ませたわけじゃないよ?」

*(#゚ ゚)*そ「この色ボケチソコ野郎が!なおのこと悪いじゃねぇか!」


アンはおしとやかさをかなぐり捨ててリチャードの後頭部を思い切り引っ叩いた。


(;^ω^)「これはひどいwwwww」

(^∀^゚0)「うはwwwwみwなwぎwっwてwきwたwww」


アン・ネヴィルはリチャードの頬を両の手で力いっぱい引っ張ったあと、彼の無防備な額めがけて頭突きした。
鈍い音が薄暗い寝室に響き渡る。


<´###`;>「いってぇええええ!」

*(###)*「こっちだって痛いわ!なんでそんなに無駄に石頭してんのよ!」

<´###`;)「んなこと言われても…」

*(###)*「で、あんたは結局何人産ませたわけ?」

(´##・`;)「前言ったよね?3人だよ、男の子2人と女の子が1人…」

*(##`)*「子供たちの名前は?」

(´#д・`;)「えっと…リチャードと、ジョンと、キャサリン」

*(#´ `)*「いくつ?」

(´・д・`;)「3歳、2歳、1歳でございます」

*(#' `)*「…覚えやすくて大変よろしい。私にプロポーズしてる間にも楽しくやってたわけね」


アンは唇を震わせながら、殺気のこもった眼差しでリチャードの目を見つめている。
リチャードは恐怖に引きつった笑いを浮かべつつアンを見つめ返した。


(`・ー・´;)「アンヌさん。これだけは分かっといてほしいんだけど、こういうのは『別腹』ってやつで…」

*(#´ `)*「へぇ~。ほぉ~。ふぅ~ん。」

(`・ー・´;)「おやつと頑張った私へのご褒美(笑)なぜいたくディナーの違い、ってやつで…」


アンは苛々が収まらない様子でリチャードの頬をプニプニつついている。


*(#´ `)σ「…で?どっちがおやつなんですか、グロースター公リチャードさん?」

)`・д・´;)「…アンヌさん?わかってるくせに嫌みったらしく聞くのはやめようよ」

*(#´ `)*「わかってても聞きたいの。さ、あんたにとって私はおやつなの?ぜいたくディナーなの?」

(`・ー・´;)「当然ぜいたくディナーのほうに決まってるじゃん!」

*(#´ `)*「ふむ。そのぜいたくディナーをこの場で食い散らかして、あとは放ったらかしにするつもりなわけね」

(`・д・´;)「なんで!?アンヌさんを放ったらかしになんて絶対しないよ!」

*(#´ `)σ「じゃあこの先絶対におやつは食べない(性的な意味で)って言いきれる?」

)・ー・´)「うん、聖ジョージと僕の名誉にかけて!」


リチャードはベッドの上でアンに向かって跪き、彼女の右手をとって軽くくちづけた。全裸で。


*(*´ `)*「ならばよし!」

(`・ー・´*)「光栄でございます、お美しい姫君(ベル・ダーム)!」


二人の様子を観察するエドワード4世たちはほっとした様子で胸をなで下ろした。




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