m9(*^Д^*)9m「チョリーッス☆」
ジョージの視界に飛び込んできたのはベッドの上で泣いているアンとリチャードだった。
初夜の床だというのにまるでお通夜状態である。この異様な雰囲気に触れたへべれけジョージは怪訝そうな顔をしてアンに近づいた。
,_
m9(*^Д^*)9m「おいwwwどしたんだよアンさんwwwwwリッチーも何メソメソ泣いてんだwww」
*(つ;)*「リッチーくんがひどいんです!」
・゚・( づД゙⊂)・゚・
m9(*^Д^*)9m「タマ叩かれたってマジなんかwwwwww何したんだよリッチーwwwwwwwww」
(( つД;⊂)))
*(つ;)*「リッチーくんが『やさしくしてね』みたいなこと言ってよっていうから仕方ないなーって思って、言ってあげたんです。
そしたらリッチーくんがぐわわーってのしかかってきたんです!」
m9(*^Д^*)9m「ああ…wそーいうことかww」
リチャードは唇を震わせてか細い声で叫んだ。
( つД;⊂)「だから違うって、違うんだよー!」
*(つ;)*「なにが違うのよ!」
( つД;⊂)「確かにのしかかりはしたけど、ひどくするつもりはなかったんだってば…本気で叩いたアンヌさんのほうがよっぽどひどいよぉお」
リチャードは枕の上に崩れ落ち、よよと泣き伏した。
m9(*^Д^*)9m「んーwww焦ったリッチーは確かにアレだけどさwアンさんそりゃあやりすぎだってwww」
*(つ;)*「馬鹿兄さんは現場を見てないからそういうことが言えるんです!」
( ^∀^)ノ「待った!現場を見た俺から正直な気持ちを言わせてもらうと、アンヌさんのほうが過剰防衛だと思うんだ。
俺たち男にぶら下がってるボールズはそう気軽に叩いちゃいけないんだよ!」
_,
*(;;)*「むー…」
先ほどのリチャードが物も言えずにうずくまって悶え苦しむ様子を思い返したアンは、少し眉を寄せて考え込んでいる様子だった。
*(づ⊂)* ゴシゴシ
*( づ)*「…そんなに痛かった?」
(´;Д;`)「すっっっっっごい痛かったよ!」
_,
*( づ)*「うーん…イメージが湧かないから説明してくんない?」
(´゚д゚`|||)「はぁっ!?」
_,
*( ゙ ゙)*「だって私キソタマ持ってないし。すっごい痛いって言われても想像つかないもん」
(´゙д゙`|||)ゞ「そうだね、そーいやアンヌさんって女の子だったね…」
_,
*( ゚ ゚)*「あ゛?」
(´゙-゙`|||)) ビクゥッ
リチャードは一呼吸おいてからアンの肩に腕を廻した。
(´・д・`|||)「…つらくて痛くて絶望できるんだよ」
*( ゙ ゙)*「…絶望?」
(´・д・`|||)「ん。あえて表現するとすれば殺してやりたくなるほどの絶望感」
*(;゙ ゙)*「殺す!?」
(´・д・`|||)「うん」
信じられないという顔をしてリチャードを見つめたアンだったが、まっすぐに見つめ返してくる彼の青灰色の眼は仄暗い光をその奥に宿していた。
(´・д・`|||)「冗談抜きでね、あの瞬間意識飛んだし時間が凍りついたから。痛いとか通り越して絶望の涯だよ…」
低い声で一言一言を喉の奥から絞り出すように話してくるリチャードに、アン・ネヴィルは反射的に肩をすくませながらも
毅然とした態度で食ってかかった。
*(#`´)*「で、でも先にのしかかろうとしたリッチーくんが悪いんじゃんっ」
ヾ(`・д・´|||)ノシ「あのね…やっていいことといけないことがあるの!アンヌさんが僕にやったことは地獄堕ちになってもおかしくないことなの!」
*(#`´)*「こっちだって押しつぶされて絞め殺されるかと思ったわよ、死ぬほど怖かったんだからね!」
(`・-・´|||)「心配しなくても押しつぶしも絞め殺しもしないって」
*(#`´)*「あんな勢いで迫っといて!?だいたいさっき『殺す』って言ったじゃん!」
ヾ(`・д・´|||)ノシ「天国から地獄へ真っ逆さまにされりゃ殺したくもなるよ!!!」
*(`´#)*彡「それもこれもリッチーくんがやさしくしてくれないせいよ。自業自得じゃん」
(´・-・`|||)「そんなぁ…」
何度目かのそっぽを向いたアン・ネヴィルにクラレンス公ジョージが変質者のようにふらつきながら近づいてきた。
m9(*^Д^*)9m「アンさん、イザベラの手紙はちゃんと読んだの?wwwwさっきから全然ふいんき作れてねーしwwwwww」
*(`´#)*「リッチーくんがこんな裏切りチソコのマダオじゃ雰囲気の作りようがないです!」
m9(*^Д^*)9m「ワイン呑めばよくねwwwマルムズィーワイン呑めばみんな解決だってwwwwww」
(´・-・`|||)「さっきブルギニョン呑んだから。兄ちゃんの好み押しつけられても困るよ」
m9(*^Д^*)9m「んだよwwww付き合い悪りぃぞwwwww俺の酒が呑めねーのかよwwwww」
(´・д・`|||)「タマ叩かれた後でそんな気分になれんし…空気読んでくんない?」
m9(*^д^*)9m「でも酒呑めばそっちの調子も良くなるぜぇwwwwww」
(´・-・`|||)「これ以上呑みすぎるとソフトソードになりそうだからいらん」
m9(*^д^*)9m「…ちぇっ、つまんねーのw家帰ってイザベラと呑んでくるわ」
ジョージはドアを蹴飛ばして開けると、よろめきながら部屋を出ていった。
(;^∀^)「あいつまだ呑むのかよ…」
*(´ `)*「姉さんもかなり呑みますけど、あの馬鹿義兄さんには誰も敵わないですね」
ヽ(´・д・`;)「いやいや。アンヌさんだってひと樽呑み尽くしたんでしょ?」
*(´ `)*「馬鹿義兄さんに比べりゃ可愛いほうでしょ。ホントに何樽呑んできたんだか」
(^ω^ )「グロースター公の結婚式なのにクラレンス公のおかげでワイン代がかかりまくって大変ですおね、国王陛下」
( ∀ )「…あいつマジでタヒねばいいのに」
Σ(;^ω^)(^ω^;(´`;)*(´・д・`;)彡
エドワード4世はしばらく黙って俯いていたが、いつもの陽気な笑みを浮かべて顔を上げた。
( ^∀^)「あいつさ~、やめろって言ってんのに話すときに草生やすしよぉwwwマジうぜえwwww」
(´・-・`)「…そう言うエディ兄ちゃんも草生えてるけど?」
( ^∀^)ノシ「俺はいいんだよ、王様だからwwww」
( ゚ω゚ )( ゚ω゚ )*( ゚ ゚ )*(´゚-゚`)
( ^∀^)「だいたいジョージの奴、呑むだけ呑んで人の初夜に水差して帰るとかどういう神経してんだよ」
(´・-・`;)(そうだ…馬鹿兄ちゃん、結局なにしに来たんだろ)
*(´ `)っ「リッチーくん」
考え事を始めたリチャードを遮るように、アン・ネヴィルが彼の髪の毛を軽く引っ張った。
<´・-・`)「うぅん?」
*(´ `)*「さっきはごめん。これでいいんでしょ」
(´・-・`)「…いいんでしょって…ちょっとおざなりすぎない?誠意とか反省の色が見えないよ」
*(´ `)*「クレーマーみたいなこと言うのねぇ、リッチーくん。将来ろくな人間にならないわよ」
(´・д・`;)「人のタマを引っ叩くほうがよっぽどろくな人間じゃないと思うよ!?」
*(#´ `)*「…そのろくな人間じゃない私と結婚したあんたはろくな人間だとでも?」
(´・-・`;)「いや、あの、そういうことじゃ、なくって…」
リチャードがしばらく口ごもったあと頭を抱えて黙り込んでしまったところにエドワード4世が見かねて声をかけた。
( ^∀^)「そこで退いちゃダメだろ。話の論点すり替わってるじゃんって言えばいいのに」
(´・-・`)「言ったところでアンヌさんは話の論点をとことんずらして追い込んでくるでしょ」
*(´ `)*「うん。リッチーくん、わかってんじゃない」
(´・-・`)「何年つきあってきたと思ってんの。きみの行動パターンはそれなりに把握してるつもりだよ」
( ^ω^)「パターンを把握してるならどうしてうまく回避なさらないのですかお?」
リチャードはばつが悪そうな表情をして、傍らにどっかと座るアンを横目で見た。
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