( つд・`)ズビズビ
*(‘‘)*「風邪?」
(((´・д・`;))「いきなり寒くなるから体がついてかなくて…」
*(´ `)*「貧弱ねぇ…風邪なんてエドゥアールさんみたいにふっとばしなさいよ」
( ´∀`)b『そうだよグロースターくん。強靭な肉体に病気は寄ってこないものだし、いっそこれを機会にしてモアマッチョ!』
(´・д・`)「…幽霊が風邪ひくとか聞いたことないし。それに伊達筋肉が何いってんの?」
(●#´∀`)=●「…そうかそうか、そんなに落ちたいのなら今すぐに」
ヽ(ヽ´・д・`)「僕、平和主義なの」
(#´∀`)「バーネットとテュークスベリーで一軍率いておいてその言いぐさはないよね?」
(´・д・`)「必要に応じただけだよ」
(#´∀`)『…必要ってなんだよ。うさんくさい義父上はいいけど、忘れもしないテュークスベリーできみが遠因になってボクはねぇ』
(´・д・`)「僕だって馬鹿兄ちゃんをうまく説得できなきゃエドゥアールさんみたいなことになってたかもしれないし。
こっちだって必死だったんだもん、お互い様だよ」
*(‘‘)*「エドゥアールさんもリッチーくんも結論出なさそうな口喧嘩はやめなさいよ」
( ´∀`)『アンヌ姫がそう言うならさっきの発言許してやらないでもないよ、グロースターくん?』
(´・д・`)「別に最初っからあなたの許可とか求めてませんよ、エドゥアールさん?」
*(' `)*「…………」
( ´∀`)σ『さっきから態度でかいなぁ、グロースターくん!プランス・ド・ガルが心広く許してやろうって言ってんだよ?』
┐(´・д・`)┌「はいはい自称自称」
((#´∀`)o(すっごく殴りつけてやりたいけどアンヌ姫のいる前ではっ…)
(((´・д・`;)(うぅ、怖いよぅ…アンヌさんがいるから強気でいられるけど、いなかったら僕3死くらいしてるだろうなぁ)
(#´∀`)『グロースターくん』
(´・д・`)「な、何?」
δ(#´∀`)『ちょっとダンスタンバラまで一緒に行かないかい?』
゚ 。 (´ Д `)
*(‘‘)*「あのー、ダンスタンバラはノーザンバーランドのパーシーさんに聞いてみないと…」
( ´∀`)ゝ『問題ありませんよアンヌ姫。プランス・ド・ガルならパーシーは顔パスです』
(´ д `)(終わった…僕の人生完全に終わった……)
*(‘‘)*「でもエドゥアールさん。パーシーさんはあの戦いからこっちエディ義兄さんに臣従礼をとってるから、
今になってランカスター家の人の言うことを聞くかどうか…ていうかそもそもエドゥアールさんの姿が見えるかどうか」
(;゙゚'∀゚')そ ガーン!
(´゙д゙`;)(よ、よかった生き残れた…)
~後日~
( ´∀`)『ねぇグロースターくん』
(´・д・`)「いかにも嘘くさい眩しい笑顔を貼りつけてどうしました、エドゥアールさん?」
( ´∀`)9『スカーバラの定期市に行こう!!』
Σヽ(´゙д゙`;ヽ)「パセリ、セージ、ローズマリーにタイムなら間に合ってます!」
( ´∀`)ノシΞてぶくろ『ハーブじゃなくて市場の中央広場でこないだの結論を出すための決闘をするんだよ!』
Ξろくぶて)゙Д゙`ノ)ノ「負ける戦いは嫌だよぅ!」
(((( ´∀`)『あの時は 勝 っ た じゃない? 優 秀 な 指 揮 官 のグロースターくん』
)))・д・`;)「いや、あれは主にブルゴーニュのシャルル義兄さんの援助とエディ兄ちゃんの戦闘経験に拠るところが大きくて…」
(#´∀`)9『言い訳乙!ボクを敗北させた軍に加わっていた以上、アンヌ姫のことがあろうとグロースターくんを見過ごすわけにはいかないよ』
~数十分後~
*(ノ‘‘)*ノ「あれ~?リッチーくん、リッチーく~ん!」
(^ω^ )「我らが王弟殿下なら先ほどお出かけになりましたお」
*(;' `)*「え~そんなぁ、買い物頼もうと思ったのに…」
(^ω^ )「なんでもスカーバラに行くそうで」
*(‘‘)*「えっ?ずいぶん遠出するのねえ」
~数時間後~
(´・д・`)「…で、スカーバラに着いたわけだけど」
( ´∀`)σ『中央広場はあっちだよ』
∩(^ω^∩)「寄ってらっしゃい見てらっしゃい!ムーア人の国から珍しいレパードを持ってきたお!虎でもないッ、ライオンでもないッ!
かといって猫にしてはでかすぎる!摩訶不思議な柄をした珍しいレパード、たった2ペンスで餌をあげる権利をプレゼントゥ!」
+(´∀` )
(´・д・`)「わあ、豹がいる!本でしか見たことなかったけど絵と全然違うや、かっこいい~」
(・:=゚ω゚=)グルルル
(´∀` )σ『グロースターくん、せっかくだし餌やりしてみれば?』
(´・д・`)つo「うんっ!はいおじさん、1シリング」
(^ω^ )「あんちゃん、悪いけど今釣り銭切らしてるから細かいので頼むお」
(´・д・`)「お釣りはいいよ。ところで餌はこっちの肉でいい?」
(^ω^ )「おっおー、毎度あり♪なかなか太っ腹なあんちゃんだおね!」
(´・д・`)ゝ「エドゥアールさんも餌やりしな…あれ?いないや」
(・:=´ω`=)グルルル
(´・д・`)つ■「別の出店でも見てるのかな?まぁいいや、餌をあげようっと。ほら、おいしいお肉だよ~」
(・:=´ω`=)ノシ ミ■ ベシッ
(つ・д・`)そ「えっ?」
(^ω^ )「お?間が悪かったおね、前のお客さんに餌をもらったばっかで満腹なんだお」
(´・Д・`)「えぇー、そんなぁ」
(^ω^ )「さきほどの1シリングはありがたく売り上げに加えておいたおwwwwあざーしたー!w」
(´・Д・`)(だまされた気分…)
(・:=´ω`=)グルル…
⊂(´・д・`)「しょうがないなぁ、じゃあ触るだけでも…」
(・:=ΦωΦ=)クワッ!
(´・д・`)「?!」
ミ(∩:=ΦωΦ=)∩フギャース!
Σ(^ω^;)「おっ?!」
ムダムダムダムダムダムダムダ(つ:=ΦωΦ=)つΞつ##)д゙`ノ)ノ
⊂(^ω^;)「おい、レパーン!人を引っかいちゃいけないって教えたはずだお!?」
(・:=ΦωΦ=)シャギャー!
(ノ^ω^;)ノ「ひぃっ!!」
(:=ΦωΦ=・)ギリッ
((##)д゙`;)そ
ボラボラボラボラボラボラボラボラ(つ:=ΦωΦ=)つΞつ##)д(#)))
ボラーレ・ヴィーア!(つΞつ=ΦωΦ=)つΞつそ ミ((ノ##)д(#)ノ そ ドグシャア!
【グロースター公リチャード:戦闘不能】
(((^ω^;))「おおおおお!メディック!メディーック!!!」
~数分後~
(ё)「店主さん、前々からこういう事故が起こるかもと再三忠告はしてあったはずですがねぇ」
(^ω^;)「レ、レパーンはちゃんと僕が仔豹のときから譲り受けてきちんとしつけてあったお…だからこれまで人に噛み付いたり
引っかいたりしたことはなかったお、まさかこんなことになるなんて…
しかもこのしょぼくれあんちゃんがまさかグロースターの王弟殿下だったなんて」
(ё)「話はむこうの方で聞きましょう。裁判沙汰を覚悟しておいたほうがよろしいですよ」
('ω`;)「おっおーん…」
(##)д・`)ノ「シェリフさん、裁判は面倒だしやめておきましょうよ。今回のことはうかつなことをした僕が悪いんですから、
この場で店主さんを逮捕するのは筋違いというものです」
(ё)「しかし王弟殿下…」
(##)д・`)「店主さんも『豹が暴れたことはこれまでなかった』とおっしゃってますし。
暴れたのは僕が下手に触ってイラつかせたからで、あくまで僕の自己責任だと思います」
(ё)「うーん。まぁ王弟殿下がそうまでおっしゃるのなら店主さんのことは保留しておきましょう。
でも二度目はありませんからね?」
(↑ω↑ )「お慈悲をくださりありがとうございますお、グロースターの王弟殿下!今回のお詫びに10ペンスお返しいたしますお!」
(##)д・`)「いやいや、気にせずとっときなよ。せっかくの売り上げを減らすのは嫌でしょ?」
(↑ω↑ )「おお、グロースターの王弟殿下はなんと慈悲深いお人だお…」
(ё)「ふむ、噂どおりの寛大な領主さまだ!」
~数十分後~
(#)・д・`)「ふー、買った買った!ベーコンとソーセージとフェンネルにキャラウェイ…」
( ´∀`)『ずいぶん大荷物になったもんだねぇ、あとその怪我はどうしたの?』
(#)・д・`)「エドゥアールさん!フラフラとどこまで行ってたんですか?僕、あの豹にさんざんやられちゃって大変な目に遭ったんですよ」
( ´∀`)『ちょっとそこまで。ほ~う、見世物の豹にボッコボコにされたのかい!
珍しい動物に襲われるなんてある意味ラッキーだったんじゃないの、グロースターくん』
(#)・д・`)「冗談じゃない、死ぬかと思いましたよ…」
( ´∀` )(だろうね)
( ´∀`)『…ま、そういう日もあるよ。死ぬかと思ったって言うけどボクなんてほんとに死んじゃったんだから…』
(#)・Д・`)「その話はもういいですから」
(#´∀`)『なんだよこのファッキン!』
~さらに数時間後、ミドゥラム城にて~
(#)・Д・`)「ただいまぁ!ちょっと遠出してきたよぅ。何も言わずに出てっちゃってごめんねぇ」
*(‘‘)*「うん、使用人の子から聞いたわよ。スカーバラに行ったんでしょ?…ってリッチーくんすごい怪我!」
( ´∀`)『見世物の豹に襲い掛かられたんだってさ』
*(;‘‘)*「…リッチーくん、その怪我で大丈夫だった?」
(#)・Д・`)「応急手当してもらったから問題ないよ、買い物もしてきたしね」
*(‘‘)*「うーん、でも一応大事をとってあとでお医者様を呼んでくるわね。あと何買ってきたの?」
(#)・Д・`)「んーとね、お肉屋さんでソーセージ詰め放題がやってて…」
<アーデモナイ コーデモナイ
( ´∀`)ポツーン…
( つ∀`)(くそぅ、本当ならアンヌ姫と楽しく話してるのはボクの方だったのに…)
~そして夜中~
( ´∀`)『まだアンヌ姫を諦めたわけじゃないよ!グロースターくんが陣没とか病死すればアンヌ姫は僕n』
(´・д・`)「僕が死んだところでエドゥアールさんには体が無いわけだからアンヌさんを横取りするのは物理的に不可能でしょ?」
( ´∀`)+『…甘いね。グロースターくんは甘すぎる。死んだ君の体を僕が乗っ取ればいいだけの話だよ…
傍目には君が死の淵から奇跡の生還をしたようにしか見えないだろ?』
(`・д・´;)「なっ、なんという策士…考えることがえげつない!あなたそれでも自称プリンス・オブ・ウェールズですか!
アンヌさんをあなたみたいな品性下劣な人に絶対渡すもんかっ」
(#´∀`)9『げっ、下劣だと…僕は童貞を守り抜いて死んだし君みたいに大人しい顔して女遊びするみっともない真似はしてないよ』
(乂・д・´;)「や、あれはその場の流れで…」
(#´∀`)『流れで子供をつくるような男の嫁になるとはアンヌ姫も気の毒に…やはり本来は僕こそアンヌ姫の花婿に相応しかったんだな!』
(`・Д・´)「ランカスターの自称王太子なんかにアンヌさんを任せられないよ!アンヌさんは僕ンヌッ」
( ' ∀`) (´・~・`) …………
( ´∀`)『僕ンヌ…?』
ヽ(´・д・`)「いや今のは」
(( ´∀⊂):。『僕ンヌとか…ブファッ』
(´・Д・`)「『僕のアンヌさんだ』っていうのを縮めたんだ!」
( ´∀`)σ『どう見ても噛んだだけでしょwwあー苦しい言い訳だなぁ!w無様だねぇグロースターくん!』
(´;Д;`)「噛んでなんかないもんっ!無様っていうならろくに戦えもせず死んだ伊達筋肉のエドゥアールさんのほうがず~っと無様じゃん!」
ヽ(#´∀`)ノ『僕のマッスルは伊達じゃないっ!だいたい僕は敗走に巻き込まれただけで積極的に敵に後ろを見せたんじゃないぞ!』
(#´∀`|・д;´)ムムーッ!
*(、、)* スピー…プピピー…
もどる