『The Spider King』のルイあれこれ


【↑Jean Bourdichon(ジャン・ブールディション?)によるルイ11世の肖像画】



The Spider King(蜘蛛王)というのはヴァロア朝のフランス国王ルイ11世の代表的な綽名のうちのひとつ。
原語ではl'universelle araigne…「遍在する蜘蛛」。現代フランス語ではl'araignée(ロレニェー?)、ドイツ語だとder Spinne(デァ シュピネ)。
それ以外の綽名は下記のとおりです。

le Rusé(ル リュゼー?)
【独:der Listige(デァ リスティゲ)…原型はlistig(リスティヒ)。“ずる賢い”という意味の形容詞】

le Sage(ル サージュ?),le Prudent(ル プルドン?)
【独:der Kluge(デァ クルーゲ),der Vorsichtige(デァ フォアズィヒティゲ)…原型はklug(クルーク),vorsichtig(フォアズィヒティヒ)。
 それぞれ“賢明な”、“用心深い”という意味を持つ形容詞】あたりが有名。

ここで抜粋して紹介する『The Spider King』はそんなルイ11世を主人公にした1954年産のヒストリカルノベル・メイドインアメリカ。
エンターテイメント性(という名の歴史捏造!?)が強く、史実のルイとは一味違う面白さ。
著者はLawrence Schoonover(1906~1980)。歴史系小説分野では結構有名どころ…らしい。
名前から察するにオランダかドイツ系アメリカ人の可能性が考えられる。


※先にお読みください


きみはここでバラのように美しく(ry

Fie de ma vie!(人生なんてなにになるの!)

シャロレ伯シャルルと、会って早々大げんか

いいところが見た目くらいしかない(笑)シャロレ伯シャルル

シャルロット懐妊

シャルロット出産